査定額が高いだけではダメ!一番利益を得られる不動産会社の選び方

名前 ギータさん
年齢 40代
職業 会社員
お住まい 福岡県

私は以前、夢のマイホームを急遽売らなければならなくなってしまいました。

20代後半で一戸建てを建てたとなると、周囲から羨望のまなざしで見られることが多々ありましたが、現在は分譲マンションで暮らしています。

そもそも、家を売らなければならなくなった理由は、元嫁の浮気が発覚したことにあります。

もともと、そういった雰囲気はあったので発覚したときはショックというよりは「やっぱりか…」という感じではありましたが、それよりも中学生になった一人息子が可哀そうだという思いが強かったのを覚えています。

まあ、そんなこんなでマイホームを売却しないといけなくなった私ですが、はじめてということもあり、なかなか一筋縄ではいきませんでした…。

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不動産の仲介業者探しは想像していたよりも難しいです!

まず、私が売却したマイホーム(注文住宅)の情報をまとめておきます。

築年数 10年(当時)
専有面積 166㎡
間取り 4LDK+納戸が約5畳

購入した当時の金額は、総額で3,000万円弱でした。

内訳としては、土地(100坪ほど)が約800万円、家が約1,600万円で、その他に外兵器や門扉、手数料などを合わせた金額です。

ただ、築10年というのが少しネックになるだろうなとは感じていました。

不動産会社さんに相談すると「築10年というのは売り出し物件では最も一般的ですよ」という言葉をもらったのですが、私としたら不本意にマイホームを売ることになったので、せめて平均価格以上で売れてほしいという思いがありました。

一括査定サイトで高額売却してくれる不動産業者を探す

中古物件を購入価格よりも高く売却するのは難しいというのはわかっていましたが、それでもなるべく高額で売却したいと考えていました。

「どうにかして高く売ることができないか…」といろいろ調べていた私が見つけたのが、一括査定サイトです。

これは、不動産の情報と所在地を記入するだけで、複数の不動産会社に一括で査定依頼をすることできるサイトです。

使ってみると、多くの方が言っているように、会社によって査定額が全然違っていてビックリしました。

さまざまな査定サイトを使ってみた結果、地元の不動産会社4社にまで絞り込むことができました。

仲介先の不動産会社を4社から絞り込もうとしたが…

ここから私は、更に1社に申し込もうとしたのですが、それぞれに良いところがあるので、なかなか絞り込みきれませんでした。

ちなみに、その4社の特徴は以下の通りです。

免許更新回数 査定額 査定方法 担当者の印象
A社 4回 約1,200万円 渡した書類をもとに机上査定 「立地が悪い」と言われたのが気になる。ズバズバ言う感じ。
B社 12回 約1,600万円 内覧がメイン。書類は目を通す程度 生まれ育ったのが近所らしく、地域の事情にとても詳しい。
C社 9回 1,760万円 書類の確認・内覧ともに丁寧 土地を購入した会社と一緒(担当は別)なので、信頼や理解は一番ある。
D社 12回 2,000万円 内覧がメイン。書類も多分確認している 赴任したばかりらしく地の利に疎い。地名の読み間違いなども多い。「絶対高く売ります!」と強気なのは好印象。

これを見て、皆さんはどの会社が良いと思いましたか?どこも一長一短だと思うでしょう。

その他の情報としては、A社、B社、C社は最寄り(同じ市)の業者ですが、D社は隣の市にある不動産屋さんです。

自分の中では査定額の高いC社とD社のどちらかに仲介を依頼する考えでいましたが、A社とB社にも良いところがやはりあり、決めきれませんでした。

最も査定額の高いD社にも不安な点が発覚

C社とD社を有力な仲介先と考えていた私ですが、どちらかといえばD社の方に心が傾いていました。最初にも書きましたが、高額で売却するというのを私は大きな目標に掲げていましたからね。

ただ、D社の担当を話しをするに連れて、「あれ?」と疑問に思うことがありました。

4社の担当者に会ったとき、私はまず購入額(3,000万円弱)を報告したのですが、D社の担当だけは建物の価格が3,000万円弱で、土地を合わせると更に高額だと勘違いしたのです。

些細なことのように感じますが、同じ地域の相場を見てみると4LDK程度で3,000万円する家なんて全くないので、「プロなのにこんな勘違い…。本当に大丈夫か?」と心配になりました。

4社のサイトを見比べると周辺の掲載物件が一番多いのはC社なので、「やはりC社が良いのかな?」と思い直したり…。

悩んだ私は、不動産に詳しい友人に相談してみることにしました。

不動産関係の友人に相談!おすすめは意外にもB社でした

この友人というのは、不動産会社勤務ではなくIT企業に勤めている人で、査定サイトの制作などを主な仕事としています。

そんな彼であればどこに依頼すべきかわかるだろうと、これまでの経緯を話し、物件に関する書類を見せてみました。

すると彼は一言「これはB社にするべきだと思うよ」と言うではありませんか!

CかDだろうなあと考えていた私が疑問に思うと、彼はこう言いました。

「土地の価格というのは対して変化しないが、家の価格は築年数の経過で大きく変わる。築10年でだいたい半額まで下がるので、総額1,600万円となるのが妥当。更に担当者が地元の事情通となると、B社以外考えられない。」

彼が言うには、一括査定サイトに掲載している業者は査定額を比較されることを知っているので、実際の算出額よりも高めの額を出してくることが多いようです。

D社などは典型的な例で、こうした会社に依頼しても値段が物件の質と釣り合わないので買い手がつかず、最終的に売れ残ってしまうそうです。

最終的にB社へ仲介を依頼しました!

この友人のアドバイスを基に、結局B社と契約を結ぶことにしました。

査定額というのは、不動産会社が物件の価格を見積もるものなのですから、高すぎるのが良いわけではありません。なぜなら、物件を見る目がないということだからです。

査定額が多少低くても、そのまま売却しなければならないわけではなく、売り手がいくらで売りたいかを希望することができます。

最終的な価格も買い手の印象によって左右されるので、査定額は正確さを参考にするべきでしょう。

独断で不動産取引を進めるのは危険!絶対に相談すべし

私が今回の不動産売却を通して学んだのは、査定額に関する考え方ではなく、単純なイメージで業者の良し悪しなどを判断してはいけないということです。

私も不動産に詳しい友人に相談しなければ、そのままD社に査定依頼をしていたことでしょう。

不動産売却はほとんどの人がはじめてやると思うので、自分で判断する前に詳しい人に相談することを強くおすすめします!