一般的に遠隔地の不動産は、都心の不動産を売却するよりも難しいと言われています。
全国的に需要が少なく、なかなか買い手が見つからないからです。
そこでこのページでは、遠隔地の不動産を売却するためのコツを紹介しています。
地方の不動産を売れずに眠らせているあなた、ぜひこの記事を参考にして不動産を有効活用してくださいね。
※本ページにはPRが含まれます。
目次
遠隔地の不動産は地元精通者に任せよう!
都心から離れた遠隔地の不動産は、地元の人でなければどの程度の価値があるのか正確に査定することはできません。
そのため地方の不動産を売却するなら、地元精通者を捕まえるのが一番です。
地域密着型で営業している不動産会社であれば、地元の人しか知らない土地の情報を把握しているので、スムーズに売却することができます。
大手不動産会社に依頼する際には、当該地域に支店を置く不動産会社を利用しましょう。
広い土地を売るなら大手不動産会社がおすすめ
山林など広い土地を売却するのであれば、大手不動産会社がおすすめです。
土地面積が広ければ地元の人だけでなく、全国の資産家や企業がターゲットになるからです。
そのため全国で広告を出すことができる、大手不動産会社を利用した方がいいでしょう。
また土地開発の情報など、大手であれば独自のコネクションから情報を仕入れているので、思わぬ高額で売却できるケースもあります。
代々受け継いだ土地だけど、そろそろ固定資産税がきつくなってきたという方は、一度大手不動産会社に相談してみるといいでしょう。
不動産会社とは専任媒介契約を結ぼう
遠隔地の不動産の場合、進捗状況を把握することも難しくなります。
どれだけ内覧希望者があったのか、また購入希望者はどれくらい集まりそうなのか、不動産会社から連絡がなければ分からないからです。
そのため不動産会社と契約する際には、専任媒介契約を結ぶことをおすすめします。
専任媒介契約であれば他の不動産会社を利用できない代わりに、定期的に進捗状況を報告するように義務付けることができるのです。
また指定流通機構へ不動産情報を登録することも義務付けられるため、全国から買い手を募ることができます。
不動産会社の媒介契約の種類については、こちらの記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
遠隔地の不動産売却には一括査定サイトがおすすめ
遠隔地の不動産を売却するのであれば、一括査定サイトを活用しましょう。
不動産一括査定サイトでは大手・地方に関わらず、登録している不動産会社へ一括で査定を依頼できます。
地方の不動産は業者によって査定額のばらつきが大きいですが、一括査定サービスを利用することで、複数の不動産会社に中から高く評価してくれる会社を選ぶことができるのです。
地元の情報に詳しい不動産会社に査定を依頼しようと思っても、わざわざ地方に出向くのは大変なことです。
遠隔地の不動産を売却するのであれば、オンラインで申し込みできる一括査定サイトがおすすめです。
売却する前に相場を調べたいときには?
類似した売り出し中の不動産を調べよう
不動産を売却する前に相場を調べたいときは、同じ地域の中から類似した売り出し中の不動産を探すのが一番手っ取り早い方法です。
これは事例比較法と呼ばれる査定方法で、不動産会社でも用いられています。
しかし遠隔地の場合、売り出し中の不動産自体が少ないので、同じ地域で類似した不動産を探すのは難しいかもしれません。
似たような不動産が見つからない際には、同じ規模の地方の中から類似した不動産を探すようにしましょう。
しかし地域が離れると、不動産価格は大きく変わるので、あくまで参考値として考えておきましょう。
路線価を参考に査定してみよう
類似した不動産が見つからない際には、国税庁が発表する路線価を参考に査定しましょう。
路線価とは全国の道路に面する土地の価格基準を設定したもので、毎年7月に更新されています。
土地を売却する際には、路線価を参考にすることで、大体の相場を調べることができます。
ただし路線価は相続性や固定資産税額を決めるためのものなので、実際の市場価格よりは少し安く設定されています。
市場価格の大体8割程度と考えておきましょう。
遠隔地の不動産売却でよくある質問
最後に遠隔地の不動産売却でよくある質問と答えを紹介していきます。
土地のある地域の不動産会社に依頼しなければだめ?
もしあなたが東京に住んでいて、青森の不動産を売却するとした場合、わざわざ青森の不動産会社へ依頼する必要はありません。
不動産の売買では、何度も担当者と面談しなければならないので、そのたびに新幹線に乗るのは大変です。
全国にネットワークを持つ不動産会社を利用すれば、あなたの住んでいる地域の店舗で契約することが可能です。
不動産会社同士で情報交換を行ってくれるので、あなたが直接要望を伝える必要もありません。
もちろん不動産登記の変更や受け渡し時には、現地で立ち会う必要がありますが、一度現地へ向かうだけで済ませることも可能です。
売れにくい遠隔地の不動産の特徴は?
- 広すぎる土地
- 急傾斜地の土地
- 旗竿地
- 墓地が隣接する土地
- 周辺に必要な施設が少ない土地
- 交通インフラが整っていない土地
- 下水道が整備されていない土地など
上記のような特徴にあてはまる土地に位置する不動産は、売れ残りやすい遠隔地といえます。
そのため売却価格を引き下げるなどして、買主を集めなければなりません。
また広大すぎる土地は、個人でも購入しやすいように分割するなどの工夫が必要です。
買い手がつかないときにはどうすればいい?
遠隔地の場合、売り出してから半年は待たなくてはいけませんが、半年間内覧希望者もないのであれば不動産会社を変えた方がいいかもしれません。
不動産会社によって得意なジャンルと不得意なジャンルがあるので、会社を変えることであっさり売却できたというケースもあるのです。
また不動産の売買は営業担当者の力量が左右する部分も大きいので、担当者の働きに不満がある場合にも、別会社への乗り換えを検討した方がいいでしょう。
不動産が売れないときの対処法は、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
使わない不動産を放置するのはもったいない!
不動産は使わなくても固定資産税がかかるので、維持費は発生していきます。
そのため今後も必要ない不動産は、安くても売却した方がお得なケースは多いです。
2020年の東京オリンピックに向けて、今日本は世界中から不動産投資が続いています。
近年稀に見る好景気なので、必要ない不動産を持っている方は早めに処分しておいた方が得策です。
初めての不動産売却胃で右も左も分からないという方も、一度不動産一括査定サイトを利用して相場から調べてみるといいでしょう。