うつ病患者の方は住宅ローンが利用できないとよくいわれていますが、絶対に借りることができないというわけではありません。
住宅ローン審査の際にうつ病が問題になる場合はどんな時か、またうつ病でも利用できる住宅ローンはどんなものがあるのか見ていきましょう。
※本ページにはPRが含まれます。
目次
うつ病では住宅ローンの審査に通りにくい
うつ病は、「心の風邪」とも呼ばれ日本人にとって他人事ではない病気ですよね。この打つ秒は一度患ってしまうとなかなか回復できずに時間が経ってしまいます。現在、うつ病を経験したことがある方は日本に15人に1人いると言われています。ここ15年間で3倍近く間でうつ病患者が増えてしまっているそうです。
このうつ病、程度によりますが一度患ってしまったからといって何もやる気が起きなくなってしまうというわけではありません。中には社会に復帰するために外に出て元気に遊んでいる方もいらっしゃいます。事実、私の友人にもうつ病で会社をやめてしまったのですが、現在はよく外に出ています。普通の生活を送ることができないというわけではないのです。
とここで本題です。うつ病患者の方でも家を購入しようという方は多くいます。しかし、普通の生活を送れるのも関わらずうつ病では住宅ローンの審査に通らないというケースが非常に多いのです。それどころか、住宅ローンの審査を受ける前に加入必須の団体信用生命保険にすら加入することができないのです。では、なぜうつ病患者の方は住宅ローンの審査に通過することができないのでしょうか。
お金を稼げなくなってしまう可能性がある
住宅ローンを借りる大前提として時間はかかるものの、必ず借りたお金を返すということがありますよね。うつ病患者の方はこの「お金を返す」能力がないと思われてしまうのです。実際に、症状が重いうつ病患者の方は社会に復帰することは難しいですし、働くということが原因でうつ病になってしまう方も居るのです。
そうなると当然お金を稼ぐことは難しくなってしまいます。その結果、金融機関はお金が返ってこない可能性があるとしてうつ病患者の方を住宅ローンの審査に通すことができないのです。
たしかにこれは納得の理由かもしれませんが、先に言った団体信用生命保険というものはいったい何なのでしょうか。次ではこのことについて紹介していきます。
団体信用生命保険に加入できないことがある
団体信用生命保険とは、住宅ローン利用者が死亡・高度障害になった場合にその時点でローン残高が完済される保険のことです。したがって、死亡や高度障害に繋がる可能性の高い病気にかかっている場合は加入が断られてしまうことが多くなるのです。これは、住宅ローンの利用時に加入必須となるものです。この保険には審査があり、審査に通ることができない場合必然的に住宅ローンが利用できなくなってしまうのです。
治療履歴の告知義務がある
団体信用生命保険には治療歴の告知義務があります。この義務があるので「ウソついて団体信用生命保険に加入しちゃおう」という思惑は無駄なのです。もしウソをついて後から病気であることがばれてしまうと大変なことになってしまいますので注意しましょう。
いずれにしてもこの治療歴告知義務がネックになって住宅ローンを借りることができなくなってしまうのです。
ここでうつ病であることを明かすと、自殺の重要な原因として考えられることや再発率も高くなってしまうことから加入できなくなってしまいます。
治療がない場合は通過率が高い
しかし、うつ病を患ったことがあっても団体信用生命保険に加入できることがあります。団体信用生命保険では、治療歴の告知を過去3年以内のものと定めているので、3年以内に治療歴がなければうつ病を患っていたとしても告知する必要がないのです。
たとえば6年前にうつ病の治療を受けてから、いままで一度も治療を受けていないのであれば告知所に記載する必要が全くないのです。このような場合は団体信用生命保険の審査に通りやすくなります。
うつ病でも加入できるワイド団信がおすすめ
うつ病の方で団体信用生命保の審査に落ちてしまったという方はワイド団信がおすすめです。このワイド団信は団体信用生命保険の審査に落ちてしまった病気を患っている人のための開発されたものです。それゆえ、持病を抱えていても審査に通りやすく、保険に加入できる基準が緩和されているのです。
ただ、ワイド団体では通常の団体信用生命保険に比べ0.3%ほど金利が高くなっているという特徴があるので注意してください!
もちろん病気の種類や症状の重さにより、こちらも加入できないという場合はありますが、通常の団体信用生命保険に比べれば審査の通過率は高いですよ!
団信に加入せずに住宅ローンを借りる方法
フラット35のような、団体信用生命保険への加入が任意の住宅ローンを利用する方法です。この住宅ローンでは団体信用生命保険への加入が必須ではないので、たとえうつ病であったとしても住宅ローンの借り入れをおこなうことができますよ!
ただ、団体信用生命保険ということは万一のことがあっても親族やそのほかの方が住宅ローンを払い続けていかなければならないので、そのリスク管理はしっかりおこなうようにしてくださいね!
うつ病でも住宅ローンの借り入れをおこなうことはできるので諦めないでください。