住宅ローンを考えたときに、やはり気になるのは審査ですよね。
今回は住宅ローンの審査についてさまざまな情報を集めてみました!金融機関はどこをチェックポイントにしているのか、もし審査にとおらない場合はそうすればいいのかなどについて紹介します!
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審査には事前審査と本審査がある!
住宅ローンのでは数千万円というような大きなお金を借り入れることになりますよね。その金額を貸し出す金融機関は大きなリスクを抱えることになるのです。それゆえ住宅ローンのための大きなお金はだれにでも貸し出すということではなく、ローン貸し出しのための審査が必要になるのです。
その審査では、「きちんとローンを返済できるだけの収入・能力があるか」「返済するという信用があるか」というものが見られます。また、この審査は1回だけでなく、事前審査、本審査と2段階に分けて慎重におこなわれます。住宅ローンの正式な申し込みの前に事前審査が必ず必要になるのです。最近では事前審査をインターネットで申し込むことができるので手間はあまりかかりませんよ。
事前審査
事前審査では、こう購入する物件についての情報やローンを組む人の年収、職業などがチェックされます。この段階ではあくまで自己申告が基本となっています。金融機関によっては源泉徴収票などを求めてくる場合もあります。
事前審査の手続きは、住宅ローンの場合は住宅ローンを借りることができなければ家を購入すること自体できないという場合が多いので、売約前にローンが組めるのかどうか事前に審査しておくという位置付けとなっています。したがって、この事前審査に通過することができなければ、家購入の売却契約を結ぶことができません。それゆえ、そのあとの本審査にも自然と進めなくなってしまいます。
本審査
事前審査に無事通過したら、いよいよ本審査に申し込むこととなります。ここでは建物やローンを借りる人に関する多くの書類を用意し提出することが必要となります。購入予定の建物については売買契約書・重要事項説明書・建築確認済証・登記事項証明書などが必要になります。住宅ローンを組む人については源泉徴収票や住民税の課税証明書・印鑑証明書・住民票が必要になります。自分の配偶者などを連帯保証人にする場合や、住宅が共有名義である場合はそれぞれの印鑑証明書・収入証明書なども必要になります。
この本審査では事前審査よりも細かくチェックがおこなわれます。この期間は約1ヶ月かかることもあります。(審査期間についてはのちで詳しく触れます)事前審査に通ったからと言って、本審査が必ず通るということはありません。本審査は通過できなかったということもありえますので油断は禁物ですよ。
本審査に無事通過することができればやっと金融機関と住宅ローンの契約を結ぶことができます。お金は、住宅の引き渡しと同時に借入となります。
借入額と返済額と年収の兼ね合いが審査通過に大切
金融機関はあなたや住宅のことについて具体的にどんなところをチェックしているのでしょうか。
金融機関は、ローンの借入額や返済プランに対する年収・所得の兼ね合いを最も重視しています。とくに重要になってくるのが総借入額が年収の何倍になるのかということと、返済額が年収の何割になるのかという返済負担率です。住宅ローンの場合は、総借入額は年収の7~8倍が限度額となっています。返済負担率の審査基準は30~40%と一般的に言われていますが現在ではその基準がさらに厳しくなってる傾向があるようです。総借入額や返済負担率には、住宅ローン以外の借入も宇組まれます。それゆえ特に返済負担率への負担・影響が大きくなってしまうことが予想できます。
ほかには借りる人の職種や勤務先・雇用形態・健康状態なども審査通過において重視されるポイントとなっています。また、住宅価格に占める借入額の比率も見られることになります。
その他に審査基準となるもの
うえでは、年収と借入額と返済金額の兼ね合いが一番重視され、大切なポイントと紹介しましたが、ほかにも本審査通過の上で大切なポイントがあるので紹介します。これから住宅ローンの審査をするという方は参考にしてください。
- 完済時の年齢
- 返済負担率
- 借入時の年齢
- 借入比率
- 担保評価
- 勤続年数
- 健康状態
- 勤務地
- 職種
以上のようなポイントが審査通過のために大切なポイントとして挙げられます。年齢や勤続年数、お金に関わる項目は住宅ローン完済までに安定的に・継続的にローンの返済がおこなわれるかどうかを判断するチェックポイントとなります。担保評価というものは購入する物件の担保価値が低いとその額を上回る金額を借りることはできないということがあるので、その判断材料です。
ここまででわかることは、大きな会社に勤めているということや年収が高いということよりも、年齢や勤続年数がとても重視されるということではないでしょうか。年収のチェックはありますが、それは借りる額によって基準が変わるので何とも言えないものです。しかし、勤続年数や年齢はこの先の返済が続いていくのかという信用問題になりますので重要なのです。
年収がすべてではない!
極端な話を言うと、年俸5000万円のプロ野球選手より、年収500万円の正社員で勤続年数が長い人の方がローンの審査に通過しやすいのです。要は、住宅ローンの審査では、「本当にお金を返せるのか」というところが重視されているのですね。
現在の年収が多くても将来どうなるかわからない人よりは、毎月安定した収入を得ている人の方が審査に通りやすいのですね。
また、そのような信用問題の観点からいうと、健康状態があまりよくない人は審査に通りづらい傾向にあります。健康状態が悪くてこの先の収入や返済計画の見通しが悪くなってしまう場合は当然ながら、金融機関は不安になりますよね。それゆえ、健康状態も住宅ローンの審査では重要なチェック項目なのです。糖尿病などの慢性疾患のある穂とは団体信用生命保険に加入することができませんので住宅ローンの審査に通らないことが多いというのが現状です。
住宅ローンの審査は複数社に申し込もう
住宅ローンはその金融機関や組織によって審査の基準が違います。なので、1社の審査に落ちてしまったからといって、「おれは住宅ローンが組めないのか…」と諦めてしまうのは早いですよ!A社の審査に落ちてもB社の審査には通るかもしれません。
紹介したような審査基準を見なおして、再び違う金融機関に審査を申し込んでみましょう!
審査期間は計1ヶ月前後
ここまで、住宅ローンの審査で重要視される項目についてそれぞれ詳しく紹介してきました。ここからは、住宅ローンの審査はどれくらいの期間で通すことができるのか紹介していきます。前項目で審査は複数社に申し込みましょうといいましたが、初めて審査をする方は、この審査にどれくらいの期間が必要なのかわかりませんよね。それを明確にしておくことで家呼応乳のための計画も立てやすくなりますよね。
それでは、審査の通過にはどれほどの期間・時間を要するのでしょうか。事前審査、本審査それぞれについてみていきましょう。
事前審査は1週間以内
事前審査に必要な期間は1週間以内ということが多いです。機関によっては2日で審査結果がわかるところもあるようです。
事前審査に必要なものは、
- 借入希望額
- 勤務先
- 勤続年数
- 年収
- 生年月日
- 住所
- 家族の構成
といった情報が必要になります。また、個人情報を金融機関が利用するうえでの同意書なども必要になります。
これらの情報をもとに1週間ほどかけて「この人は返せる能力があるのか」ということについて審査されます。また、この審査基準は金融機関ごとに違っています。それゆえ、審査にかかる時間を無駄にしないためにも複数の金融機関に対して審査の申し込みをすることで審査通過率が上がりますよ!
本審査は基本1ヶ月以内
事前審査に通過したら本審査の申し込みをします。本審査に要する期間・時間は書類を金融機関に提出したタイミングから約2週間~4週間かかると考えましょう。約1か月ほどかかると考えておくと心配せずに待てるのではないでしょうか。また、この本審査は売買契約を結んだ後におこなわれます。
審査のポイントは変わらないのですが、本審査ではより細かく、厳しく審査されると考えましょう。また、提出書類も増えます。見ているポイントはそのままに、最終チェックをしているといったらわかりやすいでしょうか。たとえば、クレジットカードを複数持っていいたり、それで分割払いやリボ払いをしていると注意が必要かもしれません。とくにリボ払いは借金と同じ感覚ですので、審査をする前にしっかり清算しておいた方が良いですよ!
約1か月後、無事に審査通過となった場合、家の引き渡しと同時にローンで借りる金額の融資がおこなわれます。ただ、住宅ローンの借り入れが確定したと言って油断してはいけません。借り入れが実行されるまでの間で、
- 新たなリボ払い
- 新たな借り入れ
- 税金の払い漏れ
- 転職・退職
- 離婚
などはないようにしましょう。このような場合はまた新たに審査が必要となり、借り入れが認められなくなってしまうことがあります。さらにそうなると契約違反ということにもなってしまうので気を付けてくださいね。
審査全体の流れ
ここまでで審査にかかる期間を紹介してきたので、審査の流れをまとめます。
以下のように、事前審査~借入までは1か月半ほどかかると覚えておいてください。
1週間程度:事前審査 |
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事前審査では現在ネットからも申し込むことができます。従来より申し込みがラクになっているので申し込みから審査が始まるまでは時間がかからないことが予想できます。また、書類を集めわざわざ金融機関に書類を持っていくという手間も省くことができます。 |
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1ヶ月程度:本審査 |
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本審査は事前審査よりさらに厳しく審査していく、最終チェックのようなものです。この段階では、より詳しく審査する必要があるので事前審査より多くの時間を必要としています。この審査に通ることができれば、晴れて住宅ローンの借り入れ確定ということになります。 |
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2,3日程度:審査通過~住宅ローン契約 |
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本審査に通過したら、金融機関にて住宅ローン契約をおこないます。この際、費用ような書類などを忘れないように注意しましょう。 |
↓
2~4週間程度:契約~ローン借り入れ |
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契約を結んだらついに住宅ローン借り入れとなります。住宅ローン借り入れのタイミングは購入住居の引き渡しと同時におこなわれます。それゆえ、ここはひとによって期間が大きく変わってしまうのですが、少なくとも2~4週間程度で済むことだと考えましょう。 |
ここまでで、約1ヶ月~2ヶ月かかるということになります。住宅ローンを申し込むということは皆さんはたらいていることと思いますので、時間があまり作れないという方もいるのではないでしょうか。また、必要書類に不備が出てしまうことがあるかもしれません。そのようなことも考え、事前審査~借り入れまでは1ヶ月~2ヶ月は見ておくのがいいと思いますよ。余裕をもって住宅ローンの審査に申し込むように心がけましょう。
審査に落ちてしまう人の特徴
最近では、クレジットカードなどの普及がすすんだ影響で住宅ローンの審査に落ちてしまう人が増えてしまっています。では、具体的にどのような人が住宅ローンの審査に落ちてしまうのでしょうか?その特徴についてまとめたのでみていきましょう。
- 消費者金融でお金を借り入れ、借金を抱えたことがある
- クレジットカードの支払いに遅れてしまったことがある
- 停滞料金の支払いを踏み倒してしまったことがある
- 決まった職につけていない・勤続年数が短い
- 雇用形態が、契約社員やフリーターである
以上のような特徴のある方は住宅ローンの審査に通りにくいです。雇用な理由で審査に落ちてしまったこという方は多いのではないでしょうか。しかし、一度審査に落ちたからといて一生住宅ローンが組めなくなるというわけではありません。
先に紹介したような審査のポイントをひとつずつクリアしていけば住宅ローンが組めるようになる日は必ずきますよ。住宅ローンの審査に通るために対策をとり、課題を一つひとつすこしづつクリアしていきましょう。
どうしても借りられないことがある
しかし、どうしても住宅ローンを借りることのできないという場合もあります。
- 過去に金融事故を起こしてしまった人(自己破産など)
- 消費者金融への支払いに何度も遅れている人
- 多額の借金を抱えてしまっている人
- 会社の経営状態が危ないという人
- 納税義務を怠っている人
以上のような人おたちのことを一般的に「ブラックリストに名前場載ってしまっている」というように表現しますよね。このような状態にある人は残念ですが住宅ローンの審査に通るのは難しいです。しかし、この状態を解消し、年月が経てば住宅ローンを組めるようになることもあるのであきらめないでくださいね。
ブラックリストについて詳しくはこちら
→あなたは大丈夫?住宅ローンはブラックリストに名前があっても通るのか!
審査に通るために準備すること
ここからは、住宅ローンの審査に通るためにいまから準備しておくべきことを紹介していきます。といっても、年収をいますぐに上げるといったことや、定職に就くなどということは簡単じゃないですよね。ここでは、今すぐにできる具体的な解決策を紹介していきます。
消費者金融などでの借金はすぐに清算しよう
土地や建物建設のために頭金を貯蓄しているとしても、消費者金融などから借金のある場合はどうしても審査に通れません。住宅宅ローンを組むにはまずその借金を完済する必要があります。方法としては貯蓄がある場合は、それをいったん借金の返済に回すといったことも手として考えられますね。もし手元にお金がないという場合は親族を頼るなどして借金をなくしましょう。
クレジットカードの整理をしよう
クレジットカードは必要なものだけ残し、不要なものはすべて解約してしまいましょう。クレジットカードは利用額が少なくても利用額を合算して負債とみなされてしまうことがあります。
年収は夫婦合算で審査に出そう
物件の評価額に対して自分の年収が低いという場合は、審査にとおらない可能性があります。この場合は、夫婦で年収を合算して審査に申し込むようにしましょう。ただ、この方法ではほかに連帯保証人が必要になってしまう場合があります。
連帯保証人についてはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてください。
→住宅ローンを組むときに連帯保証人は必要?
収入や返済計画に合った住宅ローンを組もう
今回は住宅ローンの審査について紹介しましたがいかがでしたか?住宅ローンの審査には、「あなたが返済できるかどうか」ということが大きなポイントになっているとお分かりいただけたのではないでしょうか。
それゆえ、住宅ローンの審査通過のためには次のようなことが大切だと言えます。
収入や条件に見合った家を購入する
いまのあなたにとって最適な家を選びましょう。あなたに不相応な家を購入しようとしても審査通過は厳しいというのが現実です。そのことも考えたうえで住ローンについて考えてみてくださいね!