銀行からの住宅ローンが残っていても、不動産を売却することは可能です。
しかし不動産に銀行の抵当権がついている状態では買い手がつかないので、不動産を売却する際にはまず抵当権を抹消しなくてはいけません。
このページでは銀行からローンが残っている状態で不動産を売却する際の手続きと、売却する際の注意点を解説していきます。
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目次
まずは不動産会社に査定を依頼しよう!
不動産を売却する際には、まず不動産会社に査定を依頼しましょう。
具体的にいくらぐらいで売れるか把握し、銀行からのローンを返済できるかどうか確認します。
不動産を売ったお金で残りのローンを完済できるようであれば理想的です。
また売ったお金を払ってもローンが残ってしまうという場合でも、不動産を売却して新しい家に住むことは出来るのでご安心ください。(※ローンが残る場合の対策はのちほど解説しています)
不動産査定は一括査定サービスがおすすめ
不動産を査定するなら一括査定サービスをおすすめします。
一括査定サービスであれば、複数の不動産会社へ同時に査定を依頼できるので、査定額を比較することができるからです。
各不動産会社の担当者とも電話で話すことができるので、実際に話してみて信頼できる業者と契約するようにしましょう。
銀行に一括返済の相談をしよう
査定が終わったあとは、銀行へローン残高の一括返済が可能か相談しましょう。
基本的には一括返済は認められますが、支払期間が短ければ引き止められる可能性もあります。
また一括返済する場合、一括返済手数料も支払わなくてはならないので、いくら支払えばいいのか確認しておきましょう。
不動産会社と媒介契約を結んで買い手を探す
本格的に不動産を売却することが決まったら、不動産会社と媒介契約を結び、買い手を探しましょう。
※媒介契約とは?⇒不動産会社の一般媒介と専任媒介の違いとは?
一般的に買い手を見つけるまでは3カ月程度かかりますが、急いで売却したい方は売出価格を下げるなどの対策が必要です。
また売り出し期間中は内覧希望者も現れるので、対応できるようにしておきましょう。
不動産の引き渡しと同時に抵当権を抹消
ローン残高が残っている場合、不動産には銀行からの抵当権がついているので、引き渡しと同時に抵当権を抹消しなければなりません。
抵当権の抹消には司法書士の手続きが必要なので、あらかじめ相談しておきましょう。
抵当権を抹消する方法などはこちらの記事で詳しくまとめています。
抵当権の抹消と登記変更手続きを終えれば、不動産の所有権は完全に買い手のものとなります。
不動産を売却してもローンが残る場合
不動産を売却してもローンが残る場合には、買い替えローンを利用しましょう。
買い替えローンを利用すれば、残ったローンを引き続き新しいローンへ加算して返済することができます。
新しい家への住み替えを考えている方は、買い替えローンを検討してみましょう。
また売却先が決まらず売ることが出来なかった場合、契約を白紙にする特約を結ぶことができます。
違約金を支払う必要もないので、買い替えローンを利用する際には、必ず特約をつけてもらいましょう。
短期間で売却すると銀行が利用停止になることも
銀行の住宅ローンを組み、短期間に売却してしまうと、借り入れ先の銀行との取引がストップされてしまう恐れがあります。
銀行としては短期間で売られてしまうと、支払われるはずだった利息を得られず損することになるからです。
基本的にはその分手数料を支払うことで、ローン残高を一括返済できるようになっていますが、あまりに契約期間が短すぎると今後の取引が停止される恐れがあります。
そのためローン残高を一括返済する際には、きちんと事情を説明して、今後も良好な関係を保てるようにしましょう。
銀行との交渉も不動産会社に任せてOK
一括返済の交渉などは素人が話すよりも、専門のプロに任せた方が話がうまくまとまります。
そのため銀行との交渉も不動産会社にお任せすることをおすすめします。
不動産会社によっては対応してくれないところもありますが、ほとんどの業者で銀行との交渉も代行してくれるはずです。
また買い替えローンの契約手続きなども仲介してもらえるので、初めて不動産を売るときには、不動産会社にお任せするのも一つの手です。
不動産は売りたいときが売り時
不動産は春先や秋が最も売れやすいとは言われますが、基本的には売りたいと思ったときが売り時です。
特に家やマンションなどは、時間が経つほど価値が下がっていくので、早めに売れるに越したことはありません。
また本格的に売ろうと考えていなくても、不動産会社の査定であれば無料で受けることができます。
家族が増えて今の家じゃ手狭になったとお困りのあなたも、まずは不動産会社に査定を依頼して、新しい家に住み替えることができないか確かめてみてはいかがでしょうか。