不動産を売却できるかどうかは、内覧でいかに買い手に好印象を与えるかにかかっています。
しかし初めて不動産を売却するときには、どうすれば内覧で好印象を与えることができるのか分からないものです。
そこでこのページでは、不動産売却時の内覧を成功させる7つのコツを紹介していきます。
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目次
1、とにかく部屋を綺麗に整理整頓しておく
内覧時にはとにかく部屋を綺麗にして、整理整頓しておくことが大切です。
業者に頼んでハウスクリーニングまでしなくてもいいですが、新築同様まで綺麗にする気持ちで掃除しておきましょう。
また当日いきなり内覧の依頼が来ることもあるので、日ごろから綺麗な状態を保っておくことが大切です。
とくに水回りが汚ければ、買い手に与える印象もかなり悪くなります。
キッチン・風呂場・トイレ・洗面台は、売り出し中は常に綺麗にしておきましょう。
その他にも、住んでいる人には分からない生活臭なども、人によっては不快に感じることもあるので、友人などに頼んで売り出し前にチェックしてもらうといいでしょう。
2、家財を整理して部屋を広く見せよう
不動産を売り出し始めたら、不要な家財を整理して、少しでも部屋が広く見えるようにしておきましょう。
敷地面積や部屋の間取りは事前に買い手も資料で把握していますが、家具や荷物がたくさん置かれていると、心理的に部屋が狭く感じてしまうものです。
不動産を売り出し始めた時点で、不動産を自分だけの所有物という考えは捨てなくてはいけません。
買い手に気に入ってもらえるように、多少の不便があったとしても、家財は必要最低限まで減らしておくべきです。
ただし不動産を売却する前に引っ越すのは得策ではありません。
空き家になると、不動産の価値は下がってしまうからです。
購入後の生活がイメージしやすくなるように、生活に必要な家財は残しておくようにしましょう。
3、部屋に入ったときの第一印象を良くする
不動産の内覧は部屋に入ってから6秒で印象が決まると言われています。
そのため部屋に踏み入ったときの、第一印象を良くすることが大切です。
とくに玄関は清潔に保つだけでなく、観葉植物やインテリア雑貨を置くなどして、いい印象を与えるように意識しましょう。
また一戸建ての家の場合、ポーチや庭の手入れも済ませておきましょう。
外壁なども掃除をして、外から見た印象も良くしておくとベストです。
玄関は靴の匂いが不快感を与えることもあるので、無臭の防臭剤なども用意しておくといいでしょう。
4、収納スペースの中も見せてあげよう
押し入れやクローゼットなどは、服や生活用品が詰め込まれているので、なるべく他人には見せたくないものです。
しかし買い手からすると、どのくらい収納できるのか、実際に見て確かめたいものです。
そのため購入希望者から要望があった際には、収納スペースの中身を見せられるようにしておきましょう。
内覧に対応する際には、買い手の気持ちになってあげて、気になるであろうポイントを見せてあげることが大切です。
5、丁寧な対応で好印象を与える
内覧で見られるのは不動産だけではありません。
買い手はどんな人が使っていた物件なのか、またどんな人と今後交渉していくことになるのか。
売主がどういった人物なのか、というのも買い手はチェックしているものです。
そのため買い手には丁寧な対応をして、好印象を与えるように心がけましょう。
不動産を売却する際には、あなたは売る側で買い手はお客様という心構えで臨むようにしましょう。
相手に信頼感を与えられるように、服装やしゃべり方も意識してください。
6、内覧中は家族に外出してもらおう
内覧は基本的に買い手と売主、不動産会社の担当者以外は席を外しておいた方がいいです。
家族にはどこかに外出してもらって、買い手がリラックスして見て回れるようにしましょう。
買い手からすると、知らない人が住んでいる家に内覧で訪れるというのは、気を遣うしストレスのたまる行為です。
そのため、できる限り自由に内見できるように配慮してあげましょう。
7、質問には答えられるように準備しておく
内覧中には買い手からいくつか不動産に関する質問をされることがあります。
そのため上手に答えられるように、あらかじめ質問されるであろう内容の答えを用意しておきましょう。
たとえば内覧の際には、以下のような質問をされることが多いです。
- この辺りの治安はどうですか?
- 近隣住民の騒音はありませんか?
- 生活をしていて困ったことはありませんか?
これらの質問には基本的には正直に答えて欲しいですが、過度に悪く捉えられることがないように、伝え方も考えておきましょう。
また中には「なぜ売ろうと思ったのですか?」というように、売却理由を尋ねる買主さんもいます。
しかし下手に売却理由を教えてしまうと、今後の交渉で不利になることもあるのでご注意ください。
不動産の売却を有利に進めるコツは、こちらの記事にまとめているのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
最後に不動産の内覧に関するよくある質問と答えを解説していきます。
内覧中はエスコートするべき?
内覧中は基本的に不動産会社の担当者に案内は任せて、売主は立ち合いのみに抑えておくのが賢明です。
愛着のある不動産であれば、いろいろとアピールしたくなる気持ちも分かりますが、エスコートは第三者に任せた方がいいでしょう。
買い手も売主の前では気を遣ってしまうので、少し離れたところから見守る程度にしておきましょう。
個人的な連絡先を交換してもいい?
内覧に訪れた買主と個人的に連絡先を交換するのはNGです。
契約の種類にもよりますが、専任媒介契約を結んでいる場合、依頼した不動産会社に仲介は任せなければなりません。
不動産会社としても、仲介を通さずに買い手を取られては損をするだけなので、勝手に買い手と連絡を取るのは非常に嫌がります。
不動産会社の媒介契約はこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
時間はどのくらいかかる?
不動産の内覧は30分~2時間程度かかると見ておいた方がいいでしょう。
買い手によって内覧にかける時間は異なりますが、基本的に内覧にかかる時間が長くなるほど、成約までたどり着く可能性は高いです。
逆にすぐに帰ってしまった場合、気に入らなかった可能性が高いので、あまり期待しない方がいいでしょう。
一般的に内覧が終わってから、2~3日程度で購入は決まります。
2~3日経っても連絡がない場合は、気持ちを切り替えて次の買い手を待つようにしましょう。
内覧の依頼がないけど大丈夫?
売り出しはじめて1カ月経っても内覧が1件もないという方は、条件を変更しなければ売却は難しいでしょう。
一般的に売れる不動産は、売り出し始めてから1週間に1件は内覧の依頼があるものです。
売り出してから1度も内覧の依頼がないという場合、売り出し価格が高すぎるなど買い手が寄り付かない原因があるはずです。
不動産会社と相談をして、条件の見直しを検討した方がいいでしょう。
逆に内覧の依頼が毎日立て込んでいる方は、条件が良すぎる可能性が高いので、売り出し価格を引き上げて買い手を絞ってもいいでしょう。