不動産売却はキャッチコピーが重要!良いコピーを付けるポイントを解説

売却中の不動産広告

売られている物件にはキャッチコピーが良く付いていますよね。

「駅徒歩5分、Wi-Fi完備」など具体的なものから、「人気の街で最高の暮らしを」といった購入意欲を煽る抽象的なものもあります。

広告文の掲載先は地元新聞から自社ホームページ、ポータルサイトなど様々ですが、キャッチコピーの出来で集客の8~9割が決まると言われています。

購入希望者を集めても内見、契約といった課題は残っているのですが、集客力が高ければ短期間でマッチングできますし、逆に売り手側から買い手を選ぶことだってできます。

極めて重要な不動産売却のキャッチコピーはどのように決められるのでしょうか?また、上手く決める方法はあるのでしょうか?

※もちろん広告だけ良くても高額で売れるわけではありません。最大の課題となる内見は特に準備していきましょう。

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※本ページにはPRが含まれます。

売却物件のキャッチコピーは不動産業者が決める

基本的に、物件の広告は査定時に見つけた立地や広さなどの特徴に、売り手からヒアリングした魅力などとも合わせて、媒介契約を結んだ不動産会社が作成します。

ここで注意してほしいのは、不動産会社のスタッフは決して広告のプロではないということです。

不動産の知識と過去の事例データがある分、信頼はできますが、人を引き付ける文章術などを専門で学んでいるわけではありません。

広告写真についても同じで、スタッフによってかなり技術の差が出てしまいます。

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不動産会社の中には写真やコピーライティングを外部に委託しているところもあるでしょうが、未だ少数派です。

写真とコピーは物件の印象を大きく左右する極めて重要なものなので、なぜこうしたスタイルのまま広告作成がおこなわれているかは不明です。

実際に不動産売却を経験した人の中には「最初に契約したときは1か月経っても内見希望者が出なかった。2回目に契約したところはたまたま担当者が元写真部で、綺麗な写真に惹かれた方がたくさん内見に応募してくれるようになった」という報告もあります。

こうしたスタッフを探し出すのは至難の業ではありますが、最低でも地元業者の広告を見比べるくらいはやっておきましょう。

購入意欲を掻き立てる!上手な不動産のキャッチコピー例

不動産を売却するときは、なるべく幅広いターゲットに物件を宣伝したほうが良さそうですよね。

ただ、効果的な宣伝をするには、物件の個性をPRしてターゲットを絞っていくほうが良いといわれています。

ここからは、具体的にどんなコピーが良いとされているのか見ていきましょう。

①「◯小学校にお子様がお通いで、家賃月△万円の方へ」

こちらのキャッチコピーは、不動産が誰に向けて売却されているかを全面に押し出したものになっています。

物件広告の多くはターゲットの目に一瞬触れるだけで、そのまま流されてしまいますが、ここまで具体的にターゲットを絞ればドンピシャの人はドキッとして見てしまうでしょう。

こちらの学区には宣伝物件より広い物件はないと調べて分かれば、広さを全面に押し出すといったPRも有効でしょう。手間はかかりますが、地域によって内容を変えられるのが強みですね。

②「運転の苦手な奥様へ:広々駐車場付き戸建て!」

意外なメリットを打ち出したキャッチコピーも不動産売却では効果的です。

たとえば、駐車場が近隣との境界の兼ね合いでやけに広い物件を宣伝するとき、ただ「ひろびろ駐車場!」と宣伝しても効果があるでしょうか?

車を数台持っている方は十中八九高収入でしょうから、こうした方はまず戸建ての規模や立地で新居を決めるはずです。そこで、運転が苦手な一般的な主婦をターゲットにしたわけです。

このように具体的な生活面のメリットを打ち出すと、見ている方は一気に心惹かれます。

不動産売却の広告が気に入らないときはどうすればいい?

明確な決まりはないですが、広告出稿前に売り手がチェックをしたり、要望を伝えたりすることは可能です。

どこまで要望を反映してくれるかは業者により異なりますが、購入希望者の目線にたって「物件の良さが伝わっていない」「事実と違う」といったことであれば指摘をしましょう。

ただ、広告のプロではないとはいえ不動産会社もキャッチコピー作成の実績があるので、何らかの意図があってそうしているかもしれません。

まずは根拠を聞いてみるようにしましょう。

売却物件と不動産会社の相性から見直す!

どうしてもキャッチコピーが気に入らないのは、物件と業者が合っていないかもしれません。

おしゃれなデザイナーズマンションは町の老舗業者に頼んで地元紙に掲載してもらうより、大手に頼んでパノラマムービーなどをWeb掲載するのが効果的でしょう。

逆に落ち着いた和室の戸建てはWebでキャッチーに宣伝するより、新聞に掲載したほうがターゲットの中高齢者に届きやすいですよね。

このように売却中の不動産広告が気に入らない、集客ができていないのは不動産会社が合っていない可能性が割と高いです。

客観的に物件の魅力と不動産会社の広告の見比べをおこない、仲介先を選んでいきましょう!