不動産を売却したいのに、周辺に似たような物件がすでに売り出されていたというケースは多いです。
こうした競合物件があると単純に考えて成約率は半分に減りますし、相手のほうが面積が広く価格が安いならこちらは更に値下げをしないと太刀打ちできません。
このように、価格にも影響を与える競合物件の存在。なるべくはいないタイミングで売り出したいですが、そこまで待ってられない方も多いでしょう。
そこで、競合物件がいる中でも上手く不動産売却をするコツ・ポイントをここから解説していきます!
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目次
売却不動産の競合物件はどんなものを指す?
不動産会社は、ただなんとなく似ているから周辺の売り出し物件を「競合物件」と呼ぶわけではありません。
業者の言う競合物件とは、以下の4項目全てで類似が確認されたものです。
- 売り出し価格
- 立地(同地域や周辺地域など)
- 築年数
- 間取り
この4項目が類似していることが重要で、デザインが類似しているものなどは少し違います。
この項目が似通っていると、不動産ポータルサイトで絞り込み検索をしても関連して出てきやすくなります。現在は多くの方がWebで物件を探すことを考えると、こうした競合の存在はかなり手強いでしょう。
ポータルサイト・一括査定サービスを使って競合物件を見つける
こうした物件の存在によって売却のベスト・タイミングが変わります。
つまり、査定を依頼する前から調査はおこなっておいたほうが良いのですが、1番手っ取り早い方法が、SUUMOやアットホームなどの不動産ポータルサイトでの売出し物件検索です。
Web宣伝の優位性が近年増していることから、ポータルサイトにかなりの数の不動産会社が登録しており、ここを見ることで大体の物件を調べることができます。
ただ、ポータルサイトによっても掲載物件が結構違うので、なるべく複数サイトを見ておくことが大切です。
査定サービスや自社ホームページに検索サービスがあることも
稀に不動産の一括査定サイトや、不動産会社のホームページで売り出し物件を検索することができます。
不動産会社のホームページを見て、競合物件が掲載されているようなら、なるべくそこに売却の仲介を依頼するのは避けましょう。
同じ会社が似た物件同士を仲介することで、競争が生まれなくなり、売却期間が長くなりがちです。もし相手のほうが質が高ければ、最初はそっちの販売に力をいれ、こちらの方はほったらかしにされることだってあります。
こうしたことを踏まえて、競合とは違う業者に不動産売却を依頼するか、一般媒介契約(複数業者に依頼)を結ぶことをおすすめします。
内覧を成功させて相手に勝つ!ポイント紹介
強い相手がいれば、不動産売却が不利になるのは仕方がありません。
最も大きなデメリットとしては、ターゲットが分散して集客力が低下することでしょう。
ただ、低下したとしても正しい宣伝をおこなっていれば内覧希望者は定期的にあらわれます。
この数少ない内覧希望者を逃さずに、成約まで持っていくことをまず考えましょう。
まずは玄関や水回りの掃除からはじめよう!
単純ですが、まずは不動産内部の掃除からはじめるのがおすすめです。
特に玄関や水回りは物件の印象に大きく関わるので、優先的におこなっておきましょう。
「そんなのどこでもやってるのでは?」と思うでしょうが、売り手が積極的に売却に協力するケースは意外と少ないです。
相手のほうが良い立地で面積が広くても、内覧でしっくりこなかった方がこちらに流れてくることも多いです。売却のチャンスなので、清掃に力を入れて「競合よりこっちのほうが綺麗でしょ?」と優位性をアピールする気持ちでいましょう!
その他の内覧のポイントについては、こちらでまとめてあるのでご確認ください。
不動産のある地域の良さを最低10こ調べておこう!
いくら安くて広い物件が見つかったとしても、1、2駅でも勤務先に近い物件のほうを選ぶ方だっています。
買い手は基本的に学区内や、同一の路線内で物件を探すことになります。良い物件でも近くにスーパーがない、騒音があるといった場合は地域自体を移すことも検討しているはずです。
こうした状況を踏まえて、まずは地域の特徴、魅力を最低10こは集めておくようにしましょう。
例えば、買い手に「ここらへんはスーパーないの?」と言われたときに、「10分ほど歩くけれどおすすめのスーパーがあります。配達サービスもやっていますよ!」というように自然な形でPRができると良いですね!
競合というと同一地域の物件を思い浮かべますが、こうして範囲を広げて勝つ方法を考えるのが成功の近道ですよ!
売却したいと思った時こそ絶好のタイミング?
よく、「競合がいるので不動産の売却時期をずらす」という方もいます。
もちろんそれが正攻法ではありますが、個人的にはそこまで周りに合わせなくても良いのでは?と思います。
不動産の売却額を決める最も重要な項目に築年数があります。競合が1年後に売れてから売り出せば短期間で成約は決まるでしょうが、その分物件の価値も下がっています。
それならば、1年間売れないことも想定してすぐ査定・売却をすすめたほうが高値で売れる可能性は高まりますよね!
時期を待つ、競合を調べることも大事ですが、売り出さなければ買い手に見つかる可能性は0です。
迷ったら手続きをすすめるのも、おすすめの方法ですよ!