不動産オークションは注目の売却方法!メリット・デメリットを紹介

不動産をお得に売却する方法として注目されている、仲介売却、買取に次ぐ第三の方法がネットオークションによる売却です。

不動産会社や購入希望者と交渉し、気に入った金額が提示されれば契約を結ぶ仲介売却や買取とは異なり、インターネットで不動産を出品して、期間内に最高額で入札した購入希望者が競り落とすという形をとります。

短期間で効率よく売却できる、最高額で売れるので後悔しない、競争が起こって高価格がつきやすいといったメリットがあるので、オークション利用者は年々増えています。

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不動産売却におけるオークションと競売の違い

オークションは直訳すると「競売」になりますが、不動産業界では両者は明確に区別されています。

競売とは、主にローン滞納なので差し押さえになった物件を裁判所や債権者(金融機関)が強制的に売り飛ばすことを指します。この場合の買い手はほとんどが不動産会社で、購入額も通常より低めです。

競売は昼間におこなわれる場合も多く、売り手のプライバシーは保証されていません。

一方、オークションは売却希望者が自発的に選べる方法であり、プライバシーや透明性も保証されています。

競売のイメージから登録・入札を避ける方も多いようですが、不動産業界においては両者は全くの別物ということを覚えておきましょう。

不動産のオークション売却は宣伝力と期間の短さが強み!

不動産の入札サービスは2000年前後には既にありましたが、当時はネットで売買をすることに抵抗感のある人も多く、なかなか普及しませんでした。

そのため、実際に一般層にも使われるようになったのは最近の話です。

そんな不動産のオークション売却は、以下のような強みがあります。

  1. 入札制度なので公平で透明性が高い
  2. 短期間で取引ができる
  3. 宣伝効果が高い

不動産売却の閉鎖的イメージを打ち破る!

不動産売却というと、事務所の閉鎖的な空間で話し合われるといった暗いイメージで語られるのが一般的でした。

利用者にとっては、たとえ不動産屋が詐欺をはたらいても気付きにくいのが大きなデメリットで、バブル期には原野商法という詐欺が横行したのも、不動産売買のイメージを著しく下げました。

しかし、入札による売却はどのような過程で買い手がつき、契約までいたったかが本人達にも第三者にも一目瞭然なので、安心して利用することができます。

相手の第一印象などに左右されず、純粋な物件の質だけをみて入札するので、公平でもあります。

このようなメリットは、従来の方法では担保できなかった部分でもあり、利用者の増加の要因でもあります。

オークション売却は短期間で取引ができて後悔も少ない

この方法のメリットとしては、最初に期間を定めているので、自分の都合がいい期間の中で取引できるところです。

仲介売却だと、なかなか売り手が決まらないと半年から1年ほど成約までかかることもあります。転勤予定の人などは、ここまで時間がかかったら売却を諦めるしかないですよね!

不動産会社による買取も短期間で済みますが、こちらは代金が低めというデメリットがあります。一方でこの方法は期間内に最高額で入札されるので、「もうちょっと我慢していれば高く売れたのに…」という後悔がありません。

ネットで世界中に不動産情報を宣伝できる!

3つ目のメリットは、不動産情報を全国・全世界に流すことができることです。

地方の不動産などは近隣地域に宣伝したほうが効果は高そうですが、もしかしたら他県の人が転勤してくるかもしれません。あるいは転勤者は海外在住かもしれませんよね。

このように、購入の可能性がある方は全世界に不特定多数いるので、特定の地域だけに宣伝をするのは損です。

ネットを利用すると全世界に向かってサービスが展開されるので、「実はこんなところに高額で買ってくれる人がいた!」と後悔することがありません。

不動産購入者を選べないのが最大のデメリット

この方法のデメリットは、期間内に最高額を提示した人に必ず売り渡さなければならないということです。

利益を考えるとお得ですが、相手が怪しい人物であっても売り手が選ぶことができないので、危険です。

また、期間内に落札者が出なかったり、相場以下の売却値を付けられたりしても、期間を延長することができないのも欠点です。

ある程度質を保っている不動産を覚悟を持って売り出すことが必要でしょう。

メリット・デメリットを知って利用しよう

ここまで、メリットとデメリットを紹介しましたが、便利な半面危険もはらんでいるというのが実状です。

これから人気は更に高まり、売却に利用する方も増えるいくと考えられますが、これが適切な方法かどうかは目的やタイプによるのが正直なところです。

仲介売却や業者買取など、従来の方法も含めて検討できるほどの柔軟性と知識を売却検討者はつけておきましょう!