今後の金利はどうなる?住宅ローンの金利推移について調べてみた

今後の住宅ローン金利の推移

現在、住宅ローンの金利は低い水準を維持していますが、今後の推移はいったいどうなっていくのでしょうか。

今回は、今後住宅ローンの金利はどう推移していくのか調べてみました!

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今後の住宅ローン金利に変動は少ない

最近の金融市場をみていると、2017年11月の債券市場は金利が0~0.1%と動きが小さかったです。北朝鮮の威嚇行為などの動きもなく、衆議院選挙も無事終了し、大きな市場変動材料がなくなったことが要因と考えられます。

この結果、金融緩和が維持されると見方が強まったので金利に大きな変動は見られませんでした。全期間に渡って金利が多少減少したため、短期金利と長期金利の差もすこしですが小さくなることになりました。

このような動きを受けて住宅ローンの金利を引き下げた金融機関が多くあり、反対に金利を上げた金融機関はごくわずかにとどまりました。

変動金利 5年固定 10年固定 35年固定
2017/1 0.447% 0.850% 0.500% 1.150%
2月 0.447% 0.850% 0.500% 1.150%
3月 0.447% 0.800% 0.550% 1.110%
4月 0.447% 0.800% 0.550% 1.200%
5月 0.447% 0.800% 0.600% 1.130%
6月 0.444% 0.800% 0.650% 1.150%
7月 0.444% 0.800% 0.650% 1.180%
8月 0.444% 0.800% 0.700% 1.200%
9月 0.444% 0.800% 0.650% 1.190%
10月 0.447% 0.800% 0.650% 1.155%
11月 0.447% 0.800% 0.650% 1.195%
12月 0.439% 0.800% 0.650% 1.195%

今年の金利変動をみてみると、変動金利と5年固定金利はいまも過去最低金利の水準を保っています。10年固定、35年固定も、過去最低水準とはいかないものの、それに近い低い金利を保っています。

今後も金融市場に強い影響を及ぼすような大きな動きがない場合、このまま低金利の状態が続いていくと予想されています。

 金利タイプ別住宅ローン金利ランキング

ここからは2017年12月の各金利タイプごとに、金利の低い金融機関をランキング形式で紹介していきます。

これから住宅ローンの借り入れを考えている方は参考にしてください。

変動金利住宅ローンランキング

2017/12 金融機関名 実質金利 事務手数料
1位 住信SBIネット銀行 0.588% 借入額×2.16%
1位 SBIマネープラザ 0.588% 借入額×2.16%
3位 りそな銀行 0.598% 借入額×2.16%+3.24万円
4位 じぶん銀行 0.606% 借入額×2.16%
4位 au住宅ローン 0.606% 借入額×2.16%

2017/12は以上のように、もともと金利が低い金融機関が金利下げる格好になりました。

住信SBIネット銀行は先月大きな動きをしていなかったのですが、今月は金利を引き下げ低金利ランキングで1位になりました。ただ、低金利だからお客さんが集まるというように簡単なものではないので、もとに戻る可能性も否めません。

ただ、全体的に金利が低い状態が続いているというのは確かなことです。

10年固定ローン金利ランキング

2017/12 金融機関名 実質金利 事務手数料
1位 りそな銀行 0.718% 借入額×2.16%+3.24%
2位 みずほ銀行 0.842% 3.24万円
3位 イオン銀行 0.876% 借入額×2.16%
以下は表面金利で1位
11位 じぶん銀行 1.162%(ガン保険付き) 借入額×2.16%

表面金利で1位のじぶん銀行が唯一金利をあげました。といっても表面金利が0.59%→0.61%と小さな変動です。表面金利を最安にすることで注目度は高まっていますが、じぶん銀行だけ表面金利が明らかに低いのでまわりとのバランスを取るために少しだけ引き上げたと予想できます。

ただ全体の金利は低い状態を維持しているので、今後大きな動きがない限りこの状態が続いていくと予想できます。

みずほ銀行という大きな銀行が2位にいるかぎり、ほかの金融機関も低金利で勝負していく必要がありますので、その点も今後の低金利の要因になると考えられます。

35年固定ローン金利ランキング

金融機関名 実質金利 事務手数料
1位 三井住友信託銀行 1.296% 3.24万円
2位 みずほ銀行 1.342% 3.24万円
3位 優良住宅ローン 1.387% 借入額×0.66%

10年以上の国債、40年以上の国債以外は先月に比べて多少ですが金利が上昇しました。ただ、35年固定金利の上昇はどの金融機関でもありませんでした。

今後も金利に多少の変動はあるがほとんど変わらない?

住宅ローン金利は現在とても低い状態を維持しているといえます。現在金融市場を動かす世界的に大きな動きがないことが理由として考えられるのですが、今後もこのような状態が続いていくのであれば金利は低いままであると予想できます。

しかし、長期金利は緩やかではあるものの、世界的に上昇しています。とくにアメリカで金利が上昇すれば日本への影響は必ずあります。今後日本の金利がどうなるのかはアメリカにかかっているので、世界的な動向に注目していきましょう!