不動産の査定には「訪問査定(詳細査定)」と「簡易査定(机上査定)」の2種類あります。
不動産査定サイトへ登録する際にも、どちらの査定を希望するか選ばなければならないので、売却を検討している方は両者の違いを押さえておきましょう。
このページでは訪問査定とは何なのか、そして簡易査定との違いを解説していきます。
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目次
訪問査定とは?
訪問査定とは不動産会社の担当者が、実際に不動産の内外を見て行う査定です。
情報だけでは分からない細部まで調べていくので、簡易査定よりも査定の精度は高くなります。
売却を検討している方であれば、不動産会社の訪問査定は無料で依頼できるので、より正確な査定額を知りたい方には訪問査定をおすすめしています。
ただし訪問査定は依頼主の立ち合いが必要となるので、ただ相場を知りたいだけという程度なら、まずは簡易査定を依頼するのも一つの手です。
訪問査定ではどこを見られる?
- 不動産の状態
- 周辺環境の状態
- 売主の様子
訪問査定で見られるのは上記3点です。
不動産の状態はもちろん、周辺の住宅や交通状況、また売主がどれだけ売却に前向きかなど、方も査定では様々なポイントがチェックされるのです。
不動産の状態
- 間取り
- 部屋が清潔に保たれているか
- 外壁がもろくなっていないか
- 異臭がしないか
- リフォーム・整地の必要性
- 日当たりは良いかなど
訪問査定では上記以外にも、隅々まで不動産の状態がチェックされます。
マンションや一戸建ての家であれば、玄関・リビング・バルコニー・水回りは重点的に見られるので、訪問査定前に手入れをしておいた方がいいでしょう。
周辺環境の状態
- 隣地にゴミ屋敷がないか
- 隣家に崩壊の恐れがないか
- 接している道路の交通量は多いか
- 景観を悪くする障害物はないか
- 境界線の有無など
不動産の価値は周辺環境の状態にも大きく影響を受けるので、周囲の不動産の状態や日当たりや騒音などもチェックされます。
また道路に接している間口の広さや、交通状況なども査定額に加味されます。
土地を売却する際には、境界線があるかどうかも査定に大きく影響するので、あらかじめ境界確定を済ませておくといいでしょう。
売主の様子
不動産会社としては、訪問査定まで行ったのであれば、何とかして媒介契約を締結させたいと思っています。
そのため売主がどの程度売却を前向きに検討しているのか、また自社と契約できそうかもチェックされています。
不動産会社としては他社に査定をして欲しくはないので、「自社の査定額が一番評価が高い」などセールストークを行うこともあります。
嘘をつかれることはないですが、少しでも査定内容に納得がいかないのであれば、他社にも査定を依頼するようにしましょう。
簡易査定とはどう違う?
簡易査定とは依頼者からの情報を基に行われる査定です。
実際に不動産を見るわけではないので、訪問査定と比べると精度は低くなります。
マンションであれば過去に売りに出された部屋の情報を参考にできるので、そこまで査定額に違いは出ませんが、一戸建ての住宅であれば査定額にはかなりばらつきが出てしまいます。
本気で不動産を売却するのであれば、精度の高い訪問査定を受けた方がいいでしょう。
簡易査定の仕組みや計算方法を詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まずは簡易査定を受けて訪問査定を依頼しよう
不動産を査定する際には、まず簡易査定を受けて訪問査定を依頼した方がいいでしょう。
簡易査定は担当者に会う必要もないので比較的手軽に依頼することができます。
まずは5~6社に簡易査定を依頼して、そこから3社程度に絞って訪問査定を依頼するようにしましょう。
訪問査定は立ち合いが必要なので、依頼しすぎるとかなり時間が取られるのでご注意ください。
訪問査定の前にハウスクリーニングは必要?
訪問査定では部屋が綺麗かどうかもチェックされますが、わざわざ業者に依頼してハウスクリーニングまで行う必要はありません。
自分で片づけ程度で十分なので、来客をもてなすときと同様に部屋を綺麗にしておきましょう。
※水漏れなどがある場合には、査定前に修繕しておくことをおすすめします。
ただし買主が見つかって、不動産を引き渡す際には、業者に依頼をしてハウスクリーニングを済ませておくのが一般的です。
一戸建ての家を丸ごとハウスクリーニングしてもらうとなれば、5万円~10万円程度かかってしまうので、費用を計算に入れておきましょう。
まとめ
不動産を正確に査定したいのであれば、立ち合いのもと訪問査定をおすすめします。
査定の内容なども細かく訊くことができるので、売却価格を決めるときにも大きな参考となります。
不動産査定サイトを利用するのであれば、まずは簡易査定を依頼して、不動産会社を絞ってから訪問査定を依頼するといいでしょう。
また訪問査定の前には、不動産の状態を綺麗にしておき、悪い印象を与えないようにしておきましょう。