無料でできるからといって、適当な不動産会社に査定を依頼すると後悔することになりかねません。
あなたの要望に応えてくれる不動産会社でなければ、労力と時間を無駄にしてしまうだけだからです。
そこでこのページでは、初めて不動産の査定を依頼する方に知っておいて欲しい、7つの注意点を紹介していきます。
※本ページにはPRが含まれます。
目次
1、複数の不動産会社に査定してもらおう!
不動産を査定してもらう際には、必ず複数の不動産会社に依頼するようにしましょう。
とくに初めて不動産を売却する際には、大体の相場も分からないので、1社だけに依頼をしても不利な条件で売却してしまうリスクがあります。
複数の不動産会社の査定額を比較できれば、大体の相場を掴むこともでき、あなたの要望を満たす不動産会社も見つけやすいのでおすすめです。
また複数の不動産会社へ依頼する際には、いちいち会社ごとに申し込むのは非常に面倒なので、一括査定サイトを活用しましょう。
一括査定サイトに不動産の情報を登録すれば、加盟している不動産会社へ一括で査定を依頼できるので、手間が省けて便利です。
大手だから良いとは限らない
複数の不動産会社へ査定を依頼するときにも、大手だけで固めてしまうのはよくありません。
必ず売却を検討している不動産の土地に詳しい、地域密着型の不動産会社にも査定を依頼するようにしましょう。
大手であれば顧客サービスもよく、売却までのスピードも早いですが、効率主義のため一人一人の細かな要望に応えることは難しいです。
町にある不動産会社であれば、抱えている案件が少ないので、あなたの要望に細かく対応してくれる会社もあります。
また地元の情報に詳しく、その地域で不動産を探している買主と繋がっているので、高く売れることができるケースもあります。
大手を利用するべきか、地域密着型の不動産会社を利用するべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
査定額の高すぎる不動産会社には要注意
複数の不動産会社に査定を依頼したからといって、査定額が高すぎる不動産会社には注意しましょう。
通常、不動産会社の査定額は3カ月以内に売却できる価格をつけるものですが、中にはとりあえず契約まで漕ぎつけようとする会社もあるからです。
そのため相場から大きく価格が離れている不動産会社は、避けておいた方が賢明です。
また査定額の高い不動産会社に依頼する際には、必ず査定額を算出した理由を聞くようにしましょう。
2、優良な一括査定サイトを活用しよう!
複数の不動産会社に査定を依頼する際には、一括査定サイトがおすすめですが、優良なサイトを利用するように注意しましょう。
最近ではアフィリエイトサービスが流行ってきたこともあり、不動産に関する正しい知識を持っていない人でも、一括査定サイトを運営しているケースも増えています。
一括査定サイトを利用する際には、大手と地域密着型、どちらの不動産会社にも査定を依頼できるかどうか。
またサイト内に書いてある記事は信頼できるかなど確認し、信頼できる一括査定サイトを利用するようにしましょう。
当サイトがおすすめする一括査定サイトは、こちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
3、積極的に訪問査定を依頼しよう
査定には顧客からの情報をもとに行う簡易査定(机上査定)と、実際に担当者が現地へ行って行う訪問査定(詳細査定)があります。
当然、訪問査定を行った方が査定の精度は高くなり、売り出し価格も決めやすくなります。
本格的に不動産の売却を検討しているのであれば、積極的に訪問査定を依頼した方がいいでしょう。
しかし訪問査定には立ち合いが必要なので、何社にもお願いしていると大変です。
まずは一括査定サイトで複数の不動産会社に簡易査定を依頼し、そこから数を絞って2~3社に訪問査定を依頼するのがおすすめです。
4、不動産の情報はなるべく細かく伝えるようにしよう
不動産の査定を依頼する際には、不動産の情報はなるべく細かく伝えるようにしましょう。
敷地面積や築年数など、大体の数字で査定を行うことは出来ますが、細かいほど正確に査定することができるからです。
また伝えた情報に誤りがあれば、正しく査定ができず、訪問査定を行ってみれば全然査定額が違ったということにもなりかねません。
売主には瑕疵担保責任があり、不動産の不具合を隠さず買主へ公開する義務があります。
査定額を引きおげてもいいことはないので、不利な情報も隠さず伝えるようにしましょう。
5、不動産会社を選ぶには担当者との相性が大切!
不動産会社を選ぶときには、査定額だけでなく担当者との相性も大切です。
不動産を売却するとなれば、査定を依頼してから最短でも3カ月、長ければ半年以上かかってしまいます。
何度も担当者と連絡することになるので、話しやすさや人当たりの良さなども考慮して選ぶようにしましょう。
一括査定サイトで査定を依頼すれば、不動産会社から電話が掛かってくるので、電話対応も一つのチェックポイントです。
こんな担当者には要注意!
- 連絡・レスポンスが遅い
- あなたの要望を聞いてくれない
- 質問をしても不明瞭な答えが返ってくる
- 態度が横柄である
- 覇気がない
これら一つでも当てはまる担当者は避けた方が賢明です。
売却までの手続きの中で、トラブルが発生る可能性が高いからです。
不動産は時間が経つほど価値が下がり、現状の売り出し価格では売却できなくなります。
不動産会社を選ぶ際には、仕事のできる担当者のいる会社を選びましょう。
6、査定額=売却価格ではない!
査定で算出された金額は、あくまで3カ月以内に売却できるであろう価格です。
(不動産の媒介契約は3カ月ごとに更新となるので、通常は3カ月以内に売却でできる価格を査定額として提示します。)
しかし実際には、買主との交渉を経て売り出し価格は決まります。
買主も問題点を見つけて、少しでも価格を安くしようとするものなので、査定額通りに売却するのはなかなか難しいことなのです。
住居の買い替えなど考えている方は、査定額より安く売られることを計算して、お金の計画を立てるようにしましょう。
7、媒介契約の種類は十分に検討して決めよう
査定のあとは気にいった不動産会社と媒介契約を結びますが、契約の種類は十分に検討してから決めるようにしましょう。
媒介契約には3種類あり、それぞれ以下のような特徴があります。
契約の種類 | 他社との同時媒介契約 | 紹介された買主以外との契約 |
---|---|---|
専属専任媒介契約 | × | × |
専任媒介契約 | × | 〇 |
一般媒介契約 | 〇 | 〇 |
また媒介契約は3カ月ごとに更新・解約できるので、なかなか売れないときには別の不動産会社と契約するのも一つの手です。
まとめ
今回ご紹介した不動産の査定を依頼する際の注意点は以下の7つです。
- 複数の不動産会社に査定してもらおう!
- 優良な一括査定サイトを活用しよう!
- 積極的に訪問査定を依頼しよう
- 不動産の情報はなるべく細かく伝えるようにしよう
- 不動産会社を選ぶには担当者との相性が大切!
- 査定額=売却価格ではない!
- 媒介契約の種類は十分に検討して決めよう
初めて不動産を売却する際には、分からないことが多く戸惑うものです。
しかし今回紹介した7つの注意点を押さえておけば、失敗することはないでしょう。
相場を知りたいだけでなら、とりあえず査定をしてもらうのもいいですが、本気で売却を検討しているのであれば、査定の段階からあなたの要望を満たす会社とやり取りをするようにしましょう。