不動産売却が有利になる時期・タイミングはいつ?

家とカレンダー

不動産は時期によって需要が異なるので、市場が活発な時期に売り出した方が、有利に売却手続きを進めることができます。

また不動産の状況によっては、売り出すべきタイミングも異なるので、最適な時を見極めて売却を検討しましょう。

このページでは、不動産を有利に売却できる時期・タイミングを解説していきます。

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不動産市場は春先(1~3月)と秋(9~10月)が活発

不動産市場は一般的に1~3月の春先と、9~10月の秋が繁忙期と言われています。

春は入学や就職によって生活環境が変わる人が多く、不動産の需要も高くなるからです。

秋も転勤で生活環境が変わる人が多いため、新しい住居を求める人が多くなります。

しかし引っ越しをする人が多いということは、買い手だけでなく売り手も多くなるということなので、似たような不動産のライバルも多くなってしまいます。

競合物件が増えれば価格競争も生じてしまうため、売り出し価格は想定よりも安くなる恐れもあります。

とはいっても閑散期と比べると、春先や秋の方が、早く安定した価格で売れる可能性が高いです。

金利や税制の改正にも気をつけよう!

不動産を売却する際には、時期だけでなく金利や税制の改正にも注意しましょう。

たとえば不動産関連の税制で増税が決まった際には、改正前に駆け込み需要が高まります。

増税は悪いことばかりではなく、売り出す時期さえ間違えなければ有利に売却することができるのです。

また銀行が発表する住宅ローンの金利も注目しておくといいでしょう。

今であれば日銀がマイナス金利を導入したこともあり、住宅ローンの金利も低くなっているので、売る側にとっては有利な時期です。

不動産を売るべきタイミング

ここからは不動産を売るべきタイミングを解説していきます。

マイホーム特別控除が適用される期間を狙う

あなたが住んでいた不動産を売却するなら、マイホーム特別控除が適用される期間内を狙うといいでしょう。

不動産を売却する際、譲渡所得(売却によって生じた利益)が発生すれば、不動産譲渡所得税や住民税が発生します。

しかし住居として使っていた不動産であれば、譲渡所得から3000万円特別控除を受けることができるのです。

現時点で空き家となっている不動産でも、すまなくなってから3年目の12月31日まではマイホーム特別控除が適用されます。

場合によっては数百万円の節税にも繋がるので、必ずマイホーム特別控除が適用される期間内に売却を済ませておきましょう。

不動産売却時の節税のコツはこちらの記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

不動産売却で発生する税金と節税のコツ

所有期間が5年を超えたタイミングを狙う

不動産では所有期間が5年を超えているかどうかで、売却時にかかる税率に大きな差があります。

所有期間が5年を超えている場合には「長期譲渡所得」、5年以内の場合は「短期譲渡所得」に分類され、以下のように適用される税率が異なります。

譲渡所得税 住民税
長期譲渡所得 15% 5%
短期譲渡所得 30% 9%

このように所有期間が5年超えているかどうかで、適用される税率は大きく差がつくので、なるべく5年経つまで待っておいた方がお得です。

築年数10年以内に売却を狙う

不動産は時間が経てば価値が下がっていくので、基本的には一日でも早く売却した方が価値は高くなります。

特に木造建築の物件であれば、築年数が20年を超えてしまうと、建物としての価値はなくなってしまいます。

不動産は構造によって耐久年数が決められており、耐久年数に従って価値はどんどん下がっていきます。

構造の種類 耐久年数
軽量鉄骨造 19年
木造造 22年
鉄骨造 34年
鉄筋コンクリート造 47年

不動産売却を検討している方は、一日でも早く行動することをおすすめします。

あなたの不動産の売れ時を知ることが大切!

不動産はこの世に同じものは2つとない財産です。

そのため不動産によって、売り出しが有利になる時期やタイミングは異なります。

たとえば学校の近くにある不動産であれば、入学前の需要が高まる春先に売り出した方が有利に売却することができます。

また都会の都心に位置する不動産であれば、時期に関わらず需要があるので、税金など考慮してあなたが有利になるタイミングで売り出した方がお得です。

あなたの不動産が持つ強みは何なのかを理解して、最適な時期・タイミングを見つけることが大切なのです。

2020年東京オリンピック前の売却をおすすめ

日本の不動産はいま世界中から投資が集まっていることはご存知でしょうか?

2020年に東京オリンピックが開催されることが決まったことで、世界中から日本の土地へ投資が集まっているのです。

そのため2020年の東京オリンピックまでに、不動産を売却しておくことをおすすめします。

オリンピックが終わってしまえれば、バブルが弾けて不動産の価値が暴落してしまう可能性が高いです。

特に東京に不動産を持っている方は、不動産バブルが弾ける2020年までに、売却を済ませておくことをおすすめします。

時期・タイミングによって数百万円損をすることも!

不動産は時期・タイミングによって、売り出し価格は発生する税金は大きく異なります。

たった数か月時期を誤っただけで、数百万円損をしてしまうことだってあるのです。

不動産会社に相談しても、できれば閑散期に契約が欲しいので、時期やタイミングはあまり関係ないと言われることが多いです。

しかし確実に需要が高い時期に売った方が、売却は有利になるので、売り出す前に自分でも調べておくことをおすすめします。

売却を検討している不動産を持っている方は、とりあえず査定をして相場を調べておくことをおすすめします。