あなたが売却を考えている土地の水道管は、隣の敷地を通っていませんか?
もし通っているのであれば売却の値段が落ちてしまったり、トラブルの原因になってしまう可能性があります。土地はとても高価なものですから、できるだけ高く売却したいですよね。
では、水道管がほかの人の家を通っている場合どのような対応が正しいのでしょうか。
今回は水道管が他人の家を通ている場合の、値段が落ちてしまう理由と対処法を紹介していきます。
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目次
水道管が隣の敷地を通っている?
「水道管が隣の敷地を通っている」と聞いてもあまりピンとこない方がいるかと思いますので、まずは状況の説明をしていきます。
水道管は、水道本管といってその地域の人たちが使用する水を引いている基幹となる大きな水道があります。
そこから各家へ引き込み管が伸びています。ここからわたしたちが普段使用している水が供給されています。
今回の場合、この引き込み管が他人の家の敷地を通ってしまっているのです。
以下は他人の家の敷地を通っていない水道管の絵です。道路引き込み管が道路を通ることで、他人の敷地をまたがなくて済んでいますよね。このような場合は、土地を売却してもなにも問題ありません。
以下は他人の敷地を通ってしまっている水道管です。引き込み管が他人の敷地を通ってしまっていますよね。このような土地を売却する際は注意が必要なのです。
水道管が隣の敷地を通っている場合土地の値段は落ちる
なぜ、水道管が他人の敷地を通っている土地は値段が落ちてしまうのでしょうか。
ここからは理由について、例を挙げて説明していきます。
破裂・破損の可能性
もし水道管が破裂や漏水した場合、あなたが売った土地を購入した方は困ってしまいますよね。その土地に家を建てたりした場合、なおさら困らせてしまうことになります。水道管が壊れてしまっては、家に水が届きませんからね。
さらに共有管の場合は、水圧や容量の問題で水道の機能が低下してしまうことも考えられます。このようなことになってしまうト、売却後に購入者とトラブルになってしまうことがありますよね。
また、そのような水道の維持管理についても隣の家や共有している家とトラブルになってしまうことも考えられます。
まず一つ目として、このような事態になってしまうことを考えると、売却には注意が必要です。
建物建築に支障をきたす可能性がある
また、共有管の場合は、自分の家に通っている水道は他人の水道でもあるのです。
この場合で、あなたが売りに出した土地の購入者が建物を建てようとした際、工事に支障をきたしてしまうことが考えられます。
自分だけの水道管であるのなら、新たに引き直して建築工事優先で進めることができます。しかし共有間の場合は、建築工事において水道管の位置が邪魔になっていても自分の判断で引き直すことはできません。
このように、水道管が邪魔になって工事が思うように進まなくなってしまう可能性があるのです。以上のケースも考えると土地の売却には注意が必要です。
値段は下げざるを得ない
以上のような可能性を考えると購入希望者は不安ですよね。そのような不安がある限り、土地はあなたの希望価格で売却できません。
水道管が他人の敷地を通っている場合は、値段をさげて売却するしかないのです。
瑕疵担保責任を負う可能性がある
不動産の売却には、売主に瑕疵担保責任というものがあります。
これは、売却した不動産の不備に対して、売却から1年間は売主が責任を負うというものです。
水道管を新たに引き直さずに売却した場合は、売主がお金を払って修理しなければならないことがあります。せっかく売却したのに水道管の修理費用を支払うなんてもったいないですよね。
「もったいない」と思わないためには、前もって水道を引き直すことをおすすめします。
水道管は引き直すべき
ここまで、水道管が他人の敷地を通ってしまうことのリスクを紹介しましたがどう感じましたか?
このようなリスクを考えると、水道管は引き直した方が良いと思います。
しかし、せっかく土地を売却するのに水道管の工事費用を負担するなんてもったいないというのが本音なのではないでしょうか。
では、少しでも工事費用をけいげんするための方法を紹介します。
引き直し費用を予算に入れよう
水道管の引き直し費用を、土地の売り出し価格に組み込むという方法です。
しかし、水道管引き直しの工事費用を全額組み込んでは、なかなか売却が成立しないことが考えられますので、売主も少しは負担する事をおすすめします。
また、売りに出すときは土地の説明にその旨を記しておきましょう。仲介してくれる不動産会社の方もその件に関してアドバイスをくれるので頼りにしましょう。
万が一、工事費用を売り出し価格に組み込んでなかなか売却につながらない場合は、残念ですが工事費用は自己負担とした方が良いです。
交渉も一つの手
「水道管の工事費用を売り出し価格に上乗せする方法はちょっと、、」という方は購入希望者と交渉してみているのも一つの手です。
購入希望者は、できるだけ安心できる土地を購入したいですから、前もって整備しておいたことを伝えて価格の交渉をすれば、工事費用は折半などにできるかもしれません。
最後に
もし、水道管について悩んでいる方は、仲介を依頼する不動産会社と相談して紹介した方法を試してみてくださいね!