土壌汚染の可能性がある土地を売却する際の注意点

土壌汚染している土地

あなたが売却を検討している土地は、汚染されていませんか?

土壌汚染の或る土地を売却するのには注意が必要です。今回は、土壌汚染のある土地の売却で注意すべき点とその解決方法を紹介していきます。

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土壌汚染の疑いがある場合は調査が必要

土壌汚染調査とは、その名の通り、その土地に何らかの汚染があるのかどうかを調査することです。

たとえば、過去にガソリンスタンドや病院、実験施設、工場、クリーニング施設などがあった場合、土壌汚染の可能性があるので、土壌調査をする必要があるのです。

売却しようとしている土地が例に挙げたようなものの跡地である場合は、売却前に土壌調査をする必要があります。

土壌調査で分かることは、以下の5つです。

  • 過去から現在まで、その土地はどのように使われていたのか
  • 将来的にその土地が汚染する可能性
  • その土地がいま汚染されているのか
  • 汚染があった場合、どこまで(深さ)汚染されているのか
  • 地下水は汚染しているのか

売却を考えている土地についてここまで調べることができるのです。不安がある方は調べ満床。売却後に土壌汚染が発覚してしまうと、訴訟や瑕疵担保責任で大変なことになってしまうかもしれませんので、売却前に土壌汚染調査をおこなうことをおすすめします。

土壌汚染している土地売却の注意点

土壌汚染している土地の売却にあたり、いくつか注意すべき点があるので紹介します。

瑕疵担保責任が問われる可能性がある

土地が土壌汚染している可能性があると知っていて売却した場合、知らなくて売却してしまった場合問わず、土壌汚染している土地を売却した場合は瑕疵担保責任が課されることがあります。

瑕疵担保責任とは、売却した不動産の不備に対して1年間は売主に補修する責任があるというものです。売却あとに発覚してしまうと、土壌改善工事や調査にかかる費用を負担することになってしまうので覚えておきましょう。

このような状況になってしまうと、せっかく土地を売却して手元に入ったお金が減ってしまいます。土壌汚染の疑いがある場合は、先のことを考えて売却活動に臨みましょう。

訴訟に発展してしまうこともある

また、「土壌汚染の疑いがあるだけだから」と土壌汚染の疑いがあることすら隠して売却してしまうと、それが発覚した場合訴訟問題に発展してしまうかもしれません。

「ウソを伝えて売却した」と言われてしまっても仕方がないですよね。訴訟に発展すると土壌改善費用以外にもお金が必要となりますので損です。

やはり、訴訟の可能性を考えれば、先に土壌汚染調査をおこなっておくべきです。

売れない

土壌汚染の疑いがある土地は売却するまで時間がかかってしまうでしょう。あなたがもし土地の購入を考えているとして、「土地が汚染している可能性がある」という情報を見て購入したいとおもいますか?

だったら「調査の結果、土壌改善工事が必要と判明しました」と書いてある方がまだいいですよね。その土地には工事が必要だという確かな情報は強いです。信用できる情報を提供している方のことも「しっかりしている人だ」と信用することができますよね。

どうでしょうか、「可能性がある」より「工事が必要」という土地の方が信用できますよね。土壌改善工事が必要にだとしても、その土地が魅力的な立地や地域なら買い手が現れるかもしれません。それは調査をおこなっていない土地にも言えますが、どちらがいいといえば信用できる情報がある土地の方が良いことは明確です。

あいまいな情報は効力がないと思いましょう。確かな情報には勝つことはできませんよね。

それゆえ、土壌汚染調査がなされていない土地は売却が困難であるといえるのです。

事前の土壌調査は必須!

  • 瑕疵担保責任が問われる
  • 訴訟問題に発展する
  • 売却が困難になってしまう

以上のような注意点が土壌汚染の可能性がある土地にはあると紹介しました。では、これらの注意点を回避するためにはどうすればいいのでしょうか。

結論、売却前に土壌汚染調査をおこなっておくことが最善の方法です。

では調査を事前におこなうことで、得られるメリットについて詳しく紹介していきます。

先に言っておくことでトラブルの回避になる

事前に土壌調査をしておくことで、土地の引き渡し後のトラブルを回避することができます。何らかの問題があった場合の訴訟問題のリスクも回避することができます。

また、事前に調査をおこなうことで売却に出す土地、そしてその土地の売主は信用できるものになります。

しかし、たしかな情報を提供していても土地が汚染されていることに変わりはないですから、土地がすぐに売却できるかといわれれば応えはNOです。やはり、汚染している土地を購入するのには、リスクが伴いますので売却までは長い時間がかかってしまうことが予想されます。

どうしても早く売却したいというのであれば、土地の浄化工事をおこなってしまうことをおすすめします。なにも問題のない土地にしてしまうのが一番早いです。

そのようにすれば土壌汚染に関するトラブルのリスクはゼロになりますよ!

売却計画の見直しができる

事前に土壌汚染していることが発覚すれば、売却計画の見直しをすることができます。例えば、「広告に出す文章を変える」「土壌浄化にかかる時間を計算して売却時期を再検討する」などです。

先に調査しておくことが、売却への近道ですよ!