不動産売却後にお礼は不要?上手に感謝を伝える方法を紹介

不動産売却後のお礼 

年賀状やお歳暮など、日本には様々な風習・しきたりがありますよね。

「こうした慣習はお互い面倒なので結構…」という方も最近では多く、簡略化されてきていますが、こちらが一方的にお世話になった場合は自分から「贈り物はなしで!」とも言えないのが悩みどころです。

不動産売却も、不動産会社に査定・販売活動・書類作成…などなど、あらゆる作業をやってもらうわけですから、お礼をするべきか。するならいくらかかるのかといった疑問を持つ方も多いでしょう。

今回はそんな方のために、まずはお礼の必要性の有無から解説していきます。

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不動産売却後のお礼は原則必要ありません!

結論から言うと、不動産売却後にお礼をするという慣例はありません。

何か品物をお送りする必要はないので、しっかりと感謝の言葉を言えば十分でしょう。

不動産売却は、売上の一部を報酬(仲介手数料)として不動産会社に支払うので、高価な贈り物なども必要ありません。

※仲介手数料を含む諸費用の詳しい内容についてはこちらの記事にまとめてあるので、ぜひご覧ください!

不動産の査定・売却にかかる費用は?手数料はいくら必要?

もし贈り物をするなら複数人で使えるものを!

仲介手数料は会社の利益として計上されますから、「そうではなく、担当者個人にどうしてもお礼がしたい!」と考える方もいるでしょうが、あまりお勧めはできません。

表面上、担当者は売り手に原則1人つきますが、実際の販売活動は店舗スタッフがチームとなって進めています。また、入社間もない担当者なら売り手との連絡以外は任せられず、宣伝などはベテラン社員が全ておこなっていたというケースも良くあります。

こうした裏の事情を知らず、担当者1人に高価な品物をプレゼントしても向こうは受け取りづらいでしょうし、彼らの人間関係を壊しかねません。

どうしても品物を送りたいなら、20個入りのお茶菓子セットや茶葉、コーヒー粉など、スタッフ全体に行き渡って、かつ必要に応じて接客でも利用できるようなものが良いでしょう。

品物を送るよりも喜ばれるお礼とは?

不動産売却では、売り手と担当者は半年から1年ほどの長期間、パートナーとして成約を目指すことになります。

売却物件に関する相談の合間にしたプライベートなトークが盛り上がり、意気投合することも良くあります。こうした信頼関係を築けた方は、なおさら何かお礼をしたいと思うでしょう。

実は、不動産会社はお礼をする場をしっかり用意しています。それは店舗やホームページで提供されているアンケートです。

ここに具体的な担当者への感謝を書いておけば、上司の目に触れて彼の評価UPにもつながります。相手からはまさか「アンケートで褒めてほしい」とは言えないでしょうから、感謝の思いを込めて積極的に記入するようにしましょう。

友人に紹介してあげるだけでも十分お礼になります!

例えばママ友との集まりで「〇〇不動産のAさんはすごく誠実な方だった」と周りに伝えるだけでも、担当者にとっては品物を送るより嬉しいです。

不動産売却は一生に一度あるかどうかの手続きで一件ごとの単価が高いので、新規顧客をどんどん増やさないと評価につながりません。

ただ、秘匿性の高い手続きなので具体的な感想をSNSに書くのもはばかられます。そのため、経験者のポジティブな口コミを同地域の住人に流すのは非常に高い効果があります。

友人も、いつ急な転勤などで不動産売却をおこなうかわからないので、こうしたアドバイスは嬉しいはずですよ!

ネットに感想を書くのはあまりおすすめしません

近隣の友人だけでなく、もっと多くの方に担当者の良さを知ってもらうにはブログなどに感想を書くほうが良いでしょう。

ただ、こうした方法はあまりおすすめできません。

前提として、物件は立地・面積などが全て違うので、同じ手法がどの物件にも通用するわけではありません。「ブログに”高額売却してくれる”って書いてあるから依頼したのに、損失が出た!」というように、感想を見た他者から恨まれることもあるので注意しましょう。

人柄が良かったという感想なら書いても構わないでしょうが、たまたま他県の方がそれを見ても担当者への還元は特にないと思います。やはり友人へ感想を伝えるほうが効果的です。

感謝の気持ちを言葉で伝えるのが最重要です

ここまで、不動産売却後のお礼の必要性などを解説しましたが、しっかりと担当者に感謝の言葉をかければ問題ありません。

売却物件の引き渡し日が担当に会う最後のタイミングなことが多いので、この場でお礼をしておきましょう。

実利を考えれば新規顧客の紹介やアンケート記入などのほうが良いでしょうが、不動産営業のような接客業では、顧客に感謝されることが仕事の大きなモチベーションにもなります。

「長い間ありがとうございました。またお世話になる機会があればお願いします!」といった短い言葉でも、売り手の感謝の意はしっかり伝わりますよ!