不動産売却において、信頼できる不動産会社を選ぶことはとても大切です。
しかし、どんな業者が信頼できるのか、親身になって対応してくれるのか、判断すべきポイントがわからない人もいるのではないでしょうか?
家の売却価格は不動産会社やその担当者によって変わるきっかけにもなるのです。
ここでは、家を売るのにおすすめの不動産会社、さらに優良業者の見分け方のコツについて解説します。
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不動産売却におすすめの大手不動産会社!
不動産売却で実績も多く、人気の大手不動産会社をピックアップしました。
それぞれの特徴と魅力をご紹介します。
ソニー不動産(SREホールディングス)
ソニー不動産はソニーグループが運営している不動産会社です。
不動産売却と購入、リフォームから賃貸物件の管理といった不動産に関するさまざまな事業を展開しています。
ソニー不動産の最大の特徴は「売却エージェント制」を採用しており、両手仲介料が発生しないこと。両手仲介とは、1つの不動産の売却と購入両方の仲介を行うことです。
仲介を2つするので仲介手数料も2倍に受け取れることから、国内の大手不動産会社の半分はこのシステムを採用しています。
両手取引をしている業者の中には、早く売買成約をさせるために売り主の希望に沿った値下げをするなど、買い手が不利になる営業をすることがあり損をする結果になる可能性があります。
しかし、ソニー不動産は売却のみを請け負うので売主の立場での営業を熱心に行っています。
ただし、対応しているエリアが関東圏中心で地方にはあまり物件を扱っていません。首都圏においては有名なソニーグループの子会社であり実績も豊富と、とても信頼性が高くおすすめの不動産会社と言えます。
住友不動産販売
全国に250以上もの店舗を誇る大手の不動産会社です。
特に関西圏での不動産売買仲介実績は1位を誇る企業として、全国的にも高い知名度を誇っています。
長年蓄積された豊富な実績と経験により、物件を高く売却するノウハウも充実。不動産情報サイトとして有名なSUUMOやアットホームなどの大手不動産ポータルサイトとも連動しています。
売りたい物件の無料査定サービスに、税務や法律相談にセミナーなど、はじめて不動産売却をする人に向けての情報提供も熱心に行っています。
売主の不安を解消したうえで売却を進めることを考えた、顧客の目線に立ったサービスで支持されています。
野村不動産アーバンネット
月間利用者数280万アクセスを誇る不動産情報サイト「ノムコム」を運営しているのが野村不動産アーバンネット。
首都圏と関西という限られた地域展開でありながら、売買仲介件数は国内第4位を誇っています。
また、2018年のオリコン顧客満足度調査では不動産仲介(購入)マンション、(売却)戸建ての総合1位を獲得。非常に仲介担当への満足度が高いことで知られる大手不動産会社です。
売買以外にも家の補修保障や、ハウスクリーニングなど売却時に関する不安や悩みへのサポートも充実。
ほかにも買い換え時の保障として、一定期間物件が売れなかった場合に野村不動産アーバンネットが定めた金額で買い取ってくれる「買い換保証」も用意。
売却物件の決済が、購入する物件よりもあとになった場合に起きる資金不足期間に、融資をしてくれる「つなぎ融資」など、売却で起こりやすいお金の問題をサポートする制度が複数用意されています。
東急リバブル
東急リバブルは東急不動産の子会社で、東急沿線上の不動産に関して特に強い人気の不動産会社です。
都内の不動産が中心ながら売買仲介実績は全国3位。
年間で2万件以上の仲介を取り扱っている実績と知名度を兼ね備えた不動産会社です。
東急リバブルの特徴はAIによって買い手のニーズに合った物件候補をくわしく紹介してくれること。
中でも中古マンションは全国7万件以上のデータを公表しており、売りに出された瞬間メールで情報が届けられる仕組みになっています。
また売却物件に瑕疵があった場合に保証する「あんしん仲介保証」を用意。
売却後に起こる費用の負担を軽減してくれます。
さらに法律や税務の無料相談会も定期的に開催。
首都圏ではほとんど毎日相談会を行っており、不動産売却に関心がある人、学んでから売却をしたい人を中心に人気を集めています。
三菱地所ハウスネット
三菱地所ハウスネットは、首都圏や中京圏、関西と広範囲の事業を展開している大手不動産会社です。
不動産売買サイト「三菱地所住まいのリレー」を運営しており、こちらには多くの不動産購入を希望するユーザーが集まっています。
サイトには物件のくわしい情報のほか、内覧会の募集も行っています。
サイトに訪問したユーザーが、気軽に内覧を申し込みやすいのでより多くの物件希望者が家に高い関心を持ってもらえる可能性があります。
さらに三菱地所ハウスネットは、ひとりひとりに寄り添った売却のお手伝いという目標に沿って、女性スタッフによる女性のためのマンション相談サイト「ウーマンズリブ」を運営。
女性ならではの資金計画やビジョンを相談できるうえ、住宅ローンなどのセミナーも開催。
家を買いたい人、売りたい人それぞれのニーズに合わせた、ていねいな対応と情報提供で支持されています。
三菱地所住まいリレーの口コミ・評判!利用方法をまとめてみました
センチュリー21
テレビCMでおなじみのセンチュリー21は、1971年にアメリカで誕生した老舗不動産会社。
フランチャイズ方式をとっており、国内の加盟店はすでに900店舗を突破。
地方でも物件を探しやすい北海道から沖縄まで店舗を構える大手なので、全国的に家探しをする人にもおすすめです。
各店は地域に根差した賃貸管理サービスを提供することを心がけており、その地域のオーナーに合わせた幅広い要望に対応。
地域に根差しながらも全国の加盟店同士のネットワークもあるので、多くの情報が共有できます。
そのため、不動産を売りたい人も買いたい人ともマッチングしやすくすばやい売買の成立につながりやすいです。
ネットワークの強さと地域性に合わせた営業と、都心部はもちろん地方で不動産会社をお探しの人におすすめの業者です。
大京穴吹不動産
大京穴吹不動産は東京渋谷に本社を構える、40年以上の実績を誇る老舗不動産会社です。
019年には台湾や香港など世界にも拠点を構えており、国内でも北海道から沖縄まで約90店舗と広範囲の不動産情報を網羅しているのが特徴。
年間の仲介取扱件数は約7,000軒を突破。特に中古マンションの売却支援実績が豊富です。
また「設備保証・24時間駆け付けサービス」を行っているのも大京穴吹不動産の魅力。
こちらは戸建て、マンションどちらも売却から1年間設備に何らかの不具合があれば24時間対応で駆け付けてくれるアフターサービス。
家の売却後に起こる設備に関するトラブル、つまり瑕疵の保障をしているので、家を売却したあとに起こるクレームに不動産会社が対応してくれるため安心して売却取引ができます。
優良な不動産会社の見分け方
それでは具体的にどんな不動産会社が信頼できるのか、優良な業者の見分け方のポイントを7つ解説します。
基本的には大手の不動産会社がおすすめ
不動産会社には全国的に知名度がある大手から中小まで幅広い業者があります。
どちらかを選ぶか迷ったら、基本的には大手の不動産会社がおすすめです。
その理由のひとつは大手で実績が多いほど、よく素性や経歴がわからない不動産会社に依頼をするよりも信頼性が高いと言えるため。
また大手は情報量が多く、全国的に広いネットワークを持っているので売却したい家に関して広く情報を流すことができ、その分買い手を見つけやすくなります。
地方なら中小の地域密着型業者の話も聞こう
大手の不動産会社は信頼性が高くネットワークが広いものの、必ずしも中小不動産会社が良くないというわけでありません。
特に地方で家を売る場合は、大手だとその地域の特性への知識量は、地元の中小不動産会社には劣ります。
また、地域密着型なら最初からその地域で物件を探している顧客が多く集まる分、購買意欲が高く成約につながりやすいメリットも。
なにより査定額も地域密着型なら精度も高く、地域に合わせたきめ細かい対応をしてもらえます。
大手は全国的に店舗を構える分多くの情報を流せる利点がありますが、しかし地方なら地域をよく理解した中小不動産会社の方が、適切な売却金額でスムーズな取引に結びつけてくれる可能性も。
どちらもメリット、デメリットがあるので大手だけ、中小だけと限定せず、ぜひさまざまな不動産会社を比較しましょう。
不動産の種類によって得意・不得意があるので要注意
同じ不動産会社でも種類と得意分野があるので、選ぶ際は注意が必要です。
不動産会社の業務を大きく分けると次のとおり。
- 分譲業者…マンションデベロッパー・建売業者・開発業者
- 媒介業者…売買・投資用・事業用物件の媒介等
- 買取再販業者…新築の売れ残り、中古物件、競売物件の買取と再販
- 専門とその他…不動産投資ファンド・商業施設の運営や企画開発など
持ち家を売るのなら、物件の売買の媒介を取り扱っている不動産業者を選びましょう。
なかでも土地なのか、一戸建てが中心なのか、もしくはマンションがメインなのかは業者によって異なります。
自分が売りたい物件のプロフェッショナルに依頼をした方が、信頼性も高くより精度の高い査定をしてもらえる可能性が高いです。
不動産会社を選ぶときは各業者が扱っている業務および実績も事前に確認しておきましょう。
免許番号の更新回数をチェックする
不動産売買や仲介を行うには「宅地建物取引業」の免許が必要です。
免許は2種類あり、複数の都道府県に事務所を構える会社は「国土交通大臣」から許可を得た免許、1つの都道府県のみに事務所を構える場合は「都道府県知事」の免許を有して営業しています。
不動産会社を選ぶときはこの免許番号を確認しましょう。
免許番号を見ると、その業者が時期にどれくらい営業しているのかがわかります。
この免許は5年ごとに更新の義務があり、免許番号には更新回数も表示されています。
つまり更新回数が多い会社は経営歴が長く、その分多くの実績とノウハウが蓄積されていると判断ができるのです。
もちろん更新回数が少ない新しい不動産会社は、絶対に信頼できないというわけではありません。
不動産会社を選ぶ際の参考情報のひとつとして確認をしておきましょう。
行政処分履歴をチェックする
不動産会社を選ぶときにもうひとつチェックしたい情報がこれまでの「行政処分履歴」を見ること。
行政処分履歴は、宅地建物取引業者に法令違反があった場合、免許権者(国土交通大臣または都道府県知事)による行政処分された記録。
対象となった業者は業務の改善のため、指示処分、業務停止処分、免許取消処分などの処分を受けます。
つまり、行政処分歴がある不動産会社は、何かしら不動産取引に関して違反をした経歴があること。
ただし行政処分歴があっても、時間が経過していればすでに業務が改善され今は優良な経営をしている企業もあります。
たとえば数年前など直近に処分歴があるところ、複数回行政処分を受けている不動産会社は注意が必要。
なお行政処分情報は、以下の行政機関の窓口、もしくは専用のページで確認ができるので事前に調べておくことをおすすめします。
社内の雰囲気・清潔感をチェックする
不動産会社に足を運ぶ際は社内の雰囲気や、清潔感も確認しましょう。
外から見ても店内が明るく活気があるように感じる不動産会社は、顧客へのサービス意識が高くアットホームな雰囲気があります。
また、ホテルと同じように不動産会社もサービス業の一種。
店内の掃除は行き届いているか、物が散らかっていないかなど、過ごしやすい店内の会社を選ぶことも大切です。
話を聞いてくれる担当者かチェックする
働いているスタッフの服装が清潔か、言葉づかいがていねいかどうかも不動産会社のチェックポイントです。
家を売るにあたって、自分の希望をきちんと聞き届けてくれる担当者を見つけることはとても重要。
不動産会社の中でも担当者の力量によって売却価格に違いが出る可能性もあるのです。
不動産売却は担当者の力量で八割決まる?
家を売るにあたって売却価格がどれくらい高くなるのかは、担当者の力量が半分以上を占めていると言えます。
不動産会社は、売主と買主がそれぞれ違う片手取引の場合、お互いの会社同士で価格の交渉を行います。
つまり担当者の実績や交渉力しだいで売却価格に影響が出る可能性があるのです。
何より大切なのは物件売却について、こちらの希望をしっかり聞き入れてくれるかどうか。
不動産担当者の役割は、顧客の要望に耳を傾けて希望に沿った条件を提案すること。
査定に関する情報だけを告げて、こちらの質問にしっかりと答えてくれなかったり、担当が決まったあとも連絡のやりとりが遅かったり、無視されるなどの不誠実な担当者はあまり信頼ができませんよね。
特に成約を急がせたり、希望よりもはるかに低い売却価格を提案してくるなど、真摯に向き合ってくれない担当者は注意。
この担当者は信頼できないと思ったら、不動産会社に変更してほしい意向を伝えましょう。
必ず複数の不動産会社を比較しよう
良い不動産会社を選ぶには、必ず複数の業者を比較することがとても大切です。
どの不動産会社が自分に合っているのか、雰囲気が良いのかはほかと比較してみないとわかりません。
面倒だからとつい近所だから、友人に紹介されたからという安直な理由で選んでしまうと、対応が悪く相談がうまくできなかった、真摯になって買い手を探してもらえなかったなどの売却失敗につながってしまいます。
家を売るのは人生に一度あるかないかの大きな出来事。
不動産会社しだいで売却価格は違ってくるので、しっかりと複数の業者を比較して信頼できるところを見極めることが重要なのです。
不動産会社に査定依頼する前に自分で相場を調べておくのもおすすめ
不動産会社に査定を依頼する前に、自分でもある程度売りたい家の相場を把握しておくことも大切です。
相場を把握しておくことで、査定金額が平均よりも著しく高かったり低かったりといった、相場と大きく外れていないかを確認ができます。
不動産会社は相場よりも高く見積もるところが必ずしも優良な業者とは限りません。
実際に高い査定金額を提示されても、その金額で物件が売れる保証はありません。
むしろ契約を結ぶためにあえて高額な査定を出している悪徳業者も。
相場よりも2割や3割などの高い査定金額を出すところはむやみに信頼をせず、慎重に不動産会社を選びましょう。
手軽に不動産会社を比較するなら不動産一括査定サイトもおすすめ
不動産一括査定サイトを利用すれば、短時間で自分の物件に合った業者を複数紹介してもらえます。
不動産の査定は従来1件1件に自分で問い合わせをする必要がありましたが、不動産一括査定サイトは複数社にまとめて家の査定依頼を出すことが可能です。
インターネットから住所や物件の築年数などの必要情報を入力し申し込むだけで、家にいながら住んでいる地域、物件に対応している業者を提案してもらえます。
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いきなり不動産会社に連絡をするのは敷居が高い、営業を断るのが苦手な人も気軽に申し込みができるのでぜひ活用してみてはいかがでしょうか。